はじめに
ハーブの活用法として一般的なものといえば「ハーブティー」を思い浮かべる方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
自宅の菜園やプランターから摘み取ったフレッシュな花や葉を使って淹れる一杯のお茶は、とても優雅で贅沢な気持ちにさせてくれますよね。
お茶や料理、アロマ、虫除けやお風呂など、私たちのライフスタイルによって色々な使いわけができるのがハーブの魅力ですが、最近はハーブを使った日本酒造りに取り組む酒蔵メーカーも出てきました。
いわゆる「クラフトサケ」と呼ばれているものです。
実は、ハーブはアルコールとの相性が良く、漬け込むことでエキスが抽出されやすくなり、お酒の風味付けとして非常に優秀な材料でもあります。
今回の記事では、生のハーブをお酒と一緒に、しかも簡単に楽しむ方法や、特に相性の良い品種をご紹介したいと思います。
ハーブ栽培がはじめての方でも育てやすいハーブばかりですので、是非参考にしていただきお酒と組み合わせて楽しんでみてください。
どうやってお酒に使うの?
ハーブを使ってお酒を楽しむにはいくつかの方法があります。
① そのまま投入
今夜の晩酌ですぐにでも実践できる一番シンプルな方法です!
葉や茎を軽く水で洗い流し、グラスに投入してトッピングや香り付けとして使用します。
飲む時にハーブの爽やかな香りが鼻を通り抜け、涼しい気分にさせてくれます。
② 漬け込む
少しだけ手間と時間がかかりますが、しっかりとハーブの味も香りも楽しみたい方はこれ!
焼酎やジン、ホワイトリカーなど、比較的アルコール度数の高いお酒に漬け込めば、1〜2日程度でハーブ酒の出来上がりです。
更に数週間以上漬け込めば、栄養成分がより多く抽出され、味も香りだけでなく様々な効能も楽しむことができます。
特にホワイトリカーは無臭でクセもなく、よりハーブの風味を感じることができます。
その他のアルコール類(ジンやウォッカなど)は本来のお酒の風味も楽しみつつ、ハーブの爽やかなフレーバーが追加されることでより変化に富んだ味になります。
レモンやライムも一緒に漬け込めば更にさっぱりと飲みやすい仕上がりに!
③ 煮出す
寒い夜や、ちょっと喉の調子が悪くて寝付けない時に簡単でおすすめの方法です!
主に赤ワインを使用しますが、鍋にワインとハーブを投入し、沸騰しないように加温して作ります。
寒い夜や、ちょっと調子が悪くて寝付けないという時におすすめです!
スパイシーな風味が好きな方は、ホットワインのようにシナモンやクローブを加えても美味しく飲めますし、苦手な方はハーブだけの方が飲みやすいです。
赤ワインの代わりに白ワインを使用してもハーブとの相性も良くさっぱりしていますし、熱燗の要領で日本酒を使っても美味しいです。
お酒と相性が良いハーブ 10選
スペアミント
収穫期 | 通年 |
使用部位 | 葉、茎 |
相性の良いお酒 | ウォッカ、ホワイトリカー テキーラ、ジン |
使い方 | ・そのまま使う ・漬け込む |
ハーブの中でも特に育てやすいミント類は、家庭で栽培して手軽に使えるので非常に便利です。
中でもスペアミントは刺激が少なめで、ほのかに甘味もあるためお酒との相性もピッタリ!
他にも、少しフルーティーな香りがアクセントになるアップルミントやパイナップルミントもおすすですので、育てて見たい方は下記のページもあわせてご覧ください。
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レモンバーベナ
収穫期 | 4〜11月頃 香りが強い夏場がおすすめ |
使用部位 | 葉 |
相性の良いお酒 | 日本酒、ジン、ウォッカ |
使い方 | ・そのまま使う ・漬け込む ・熱燗にする時に投入 (日本酒の場合) |
強いレモンの香りが特徴のレモンバーベナは、冷たいドリンクに収穫した葉を洗って入れるだけで、非常に良い香りづけになります。
筆者のオススメは、日本酒を熱燗にする時に少量の葉っぱを入れて温める方法です。
日本酒の甘い香りの中に柑橘系の清涼感が調和して、和と洋を同時に感じさせてくれます。
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レモングラス
収穫期 | 6〜10月頃 |
使用部位 | 葉、茎 |
相性の良いお酒 | 焼酎、ホワイトリカー ウォッカ etc |
使い方 | ・そのまま使う ・漬け込む |
レモンのフレッシュな香りの中にも甘さを感じさせるレモングラスは、焼酎やウォッカの他にも色々なお酒とマッチする優れものです。
細長い茎葉の形状は結構使い勝手がよく、縦長のグラスでお酒を飲む際に、飾りとして一本さしておくだけで見た目にもおしゃれになります。
日本国内のほとんど地域では冬越しが難しいので、シーズン中は鉢植えでなるべく大きく育て、随時収穫しながら楽しむか、収穫したものを好みの長さにカットして冷凍しておけば、取り出していつでも使えますので便利です。
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アロマティカス
収穫期 | 通年 |
使用部位 | 葉 |
相性の良いお酒 | ジン、ホワイトリカー |
使い方 | ・そのまま使う ・漬け込む |
肉厚で、ミントにも似た爽やかな香りのアロマティカスは観葉にも食用にもなる多肉性のハーブです。
ジンやホワイトリカーに漬け込んで使っても良いですし、ユニークな形を活かしてカクテルのトッピングにしても面白いです。
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ローズマリー
収穫期 | 通年 |
使用部位 | 葉、茎 |
相性の良いお酒 | ウォッカ、ホワイトリカー、 ジン、白ワイン、日本酒 etc |
使い方 | ・そのまま使う ・漬け込む |
ガーデニング素材としても、料理の材料としても非常に人気の高いローズマリーは、とにかく様々なお酒との相性抜群です。
鉢植えでも育てやすく、緑の葉を年中楽しむことができるので、ご家庭で一鉢あれば大変重宝します。
漬け込んでもちろん良いですが、オススメはマドラーの代わりにグラスに枝ごと刺して使う方法。
見た目もオシャレで、枝がしっかりしているのでしっかりマドラーの役割も果たしつつ、お酒にスパイシーな風味づけもできます!
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コリアンダー
収穫期 | 6〜10月頃(随時) |
使用部位 | 葉、茎 |
相性の良いお酒 | ビール、ラム酒、 ホワイトリカー |
使い方 | ・そのまま使う ・漬け込む |
エスニック料理の定番素材の一つコリアンダー(=パクチー)の香りは、好き嫌いがはっきり分かれますが、お好きな方は是非お試しください。
その香りと風味をしっかり楽しみたいという場合は、ホワイトリカーにしばらく漬け込んでハーブ酒として飲むことをオススメします。
好きだけど匂いがキツイのはちょっと…という方は、グラスに注いだビールに、摘み取ったコリアンダーを少量投入して楽しんでみてください。
程よい清涼感のあるビールに仕上がります!
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ワイルドストロベリー
収穫期 | 5〜11月頃(随時) |
使用部位 | 果実 |
相性の良いお酒 | ホワイトリカー |
使い方 | ・漬け込む |
葉はハーブティーにしたり、実は生食やジャムに加工するのが一般的なワイルドストロベリー。
お酒に使うのは実の部分で、ホワイトリカーに漬け込んで果実酒として楽しみます。
もちろんそのまま氷を浮かべて楽しむのもよし、ソーダで割って楽しむもよしです。
普通のイチゴと違い実はとても小さいので、カクテルなどに入れたりトッピングとしても活用できます。
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ホップ
収穫期 | 8月〜9月 |
使用部位 | 毬花 |
相性の良いお酒 | ビール |
使い方 | ・そのまま使う |
ビールの苦味や香りの成分として重要な原料であるホップ。
家庭でたくさん栽培するのは少し難しいかもしれませんが、つる性の植物ですので、グリーンカーテンとしても活躍します。(暑さが苦手なので、冷涼な地域でよく育ちます。)
筆者のおすすめは「追いホップ」と言って、収穫した毬花を1〜2個摘み取り、ジョッキの生ビールに浮かべる飲み方。(ホップ自体は食べたり飲んだりしません。)
味の変化があるかといえば、、正直ほとんどありませんが、、気分的には味わいが増したような感じがします。来客時のちょっとしたサプライズにいかがでしょうか!
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【おまけ】色付けに使えるハーブ
ウォッカやジン、焼酎など、無色のお酒でカクテルを楽しむ時、ハーブを使って色付けしたいという方は「バタフライピー」や「コモンマロウ」を是非活用してください。
バタフライピー
コモンマロウ
これらのハーブは無味無臭なので風味付けには向いていませんが、着色料を使わずお酒を色鮮やかにしてくれる役割を果たすことができ、使い方も簡単です。
それぞれの花を収穫して水で煮出し、色を抽出し、飲み物に少量足すだけでブルーの色味を加えることができます。
レモン汁などを加えると、化学反応で徐々にピンク色に変わってくる様も楽しいです。
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最後に
本記事ではハーブを活用してお酒を楽しむ方法、そして相性の良いハーブの種類をご紹介しました。
もちろん読者の中には「お酒は全然飲みません」という方もいらっしゃるかと思いますが、ワインと相性が良いものは葡萄ジュースに加えたり、ミントなどは水や炭酸水に加えてハーブウォーターとして楽しますので、好みにあわせて楽しんでみましょう。
お酒だけでなく、ソフトドリンクやデザートのトッピングにマッチするおすすめハーブは、下記ページにてご覧ください。