ルーについて
基本情報
ルー
学名 | Ruta graveolens |
別名 | ヘンルーダ、コモンルー |
原産 | 地中海沿岸(ヨーロッパ南東部) |
科名 | ミカン科ヘンルーダ属 |
分類 | 多年草 |
大きさ | 50〜100cm(高さ) |
開花時期 | 6〜7月頃 |
耐性 | 耐寒性:あまりない 耐暑性:あり |
活用法 | ドライフラワー、サシェ、 虫除け、猫除け、 コンパニオンプランツ etc |
「コモンルー」「ヘンルーダ」という名前でも流通しています。
中世ヨーロッパでは、魔除けや伝染病に有効な薬とされ民間療法で使用されました。(現在は薬用には用いられません。)
日本へは明治の初期に渡ってきたとされています。
丸みがあり灰色がかった葉には、独特で強い香りがあり、虫除けとしても活躍するハーブです。
また、その香りをネコが嫌うとされていることから「猫よらず」というニックネームがついています
活用方法
主な用途としては、切り花でアレンジメントに使用したり、ポプリやサシェを作って虫除けに利用することをおすすめします。
庭にあるだけで猫避けとしてある程度の効果を発揮しますが、逆に猫を飼っているという方は愛猫が嫌がってしまうのでご注意ください。
ガーデン素材としても優秀で、小さく黄色い花とシルバーリーフを観賞用として楽しみながら、防虫効果もありますので、是非植栽に取り入れてみてください。
毒性がありますので食用にはすることができません。また、葉や茎の汁にを触るとかぶれることもありますので、お手入れの際などは手袋をしっかりと着用しましょう。
ルーを育ててみよう!
種まき&植え付け
生育環境としては、日当たりと風通し、水はけの良い場所を好みます。
<種子から育てる>
▶︎発芽温度は20℃前後。
▶︎春まきで3〜4月頃です。
▶︎育苗ポットに数粒ほど点まきして、まずは苗を作ります。(直播きで間引きながら育ててもOKです。)
▶︎覆土はごく薄く(2〜3mm程度)にします。
▶︎環境にもよりますが、1〜2週間程度で発芽します。
▶︎覆土が薄めなので、育苗中の水やりは、タネが流れないように霧吹きなどを利用しましょう。
▶︎本葉が2〜3枚になったら生育の良い芽だけを残して間引き、庭や鉢に定植します。
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<苗の植え付け>
比較的大株になっていくため、複数の株を植え付ける場合は、最低でも株間は60cm程度、またはそれ以上の間隔をあけて植え付けます。
できれば地植えをおすすめしたいですが、鉢植えで栽培されたい方は7〜8号くらいのサイズ(直径21〜24cm程度)をご用意ください。
年々、株が大きくなって鉢が窮屈になってくると根詰まりすることもありますので、様子を見ながら1〜2年経過したら更に大きな鉢に植え替えるか、または株分けして植え直しましょう。
土は市販の元肥入り園芸用土(培養土)で問題ありません。
ご自身でブレンドするのであれば、小〜中粒の赤玉土7に対して腐葉土3がおすすめです。
植え付け穴をあけたら、たっぷりと水を含ませてから定植します。土を被せたらしっかりと株元に圧をかけてあげましょう。
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日常管理
◆水やり
地植えの場合は、根付いた後の水やりは必要ありません。
鉢植えの場合は、土の表面がやや乾いたらしっかりとあげてください。
ただし、比較的乾燥を好むハーブですので、あげすぎには注意しましょう。
下記のページで日常的な水やりについて説明しておりますので、よろしければあわせてご覧ください。
特に梅雨入り前の時期は予め切り戻しを行い、高温多湿の環境に備えて茎や葉をすいてあげましょう。
はじめてハーブ栽培に取り組まれる方、剪定をしたことがないという方は下記のページを参考になさってください。
◆肥料
痩せた土地でも育ちますので栽培中に定期的な施肥は必要ありませんが、葉色が著しく悪い場合は液肥を利用して養分を補ってあげると安心です。
※今まで肥料を使用したことがないという方は、よろしければ下記のページをご参照ください。
◆病害虫
虫除けハーブだけにほとんど害虫被害はありませんが、アゲハチョウが卵を産みつけることがあります。
卵の状態だと中々見つけるのは難しいですが、1mm程度の薄黄色の卵を見つけたらすぐに排除します。
幼虫になると非常に早いスピードで食害が進みますので注意しましょう。
万が一異常を感じたら下記のページを参考に予防と対策を行ってみてください。
最後に
今回は、虫も猫も近寄り難いハーブ「ルー」の育て方や特徴などをご紹介しました。
黄色の花も勿論可愛らしいのですが、やはり葉の形が特徴的で防虫効果もあるということからガーデンやベランダでの栽培におすすめのハーブです。
猫が嫌がりますので愛猫家の方にはあまりおすすめできませんが、逆に猫が喜ぶハーブ(キャットミントやキャットニップ)もありますので、下記のページを参考になさって下さい。
黄色い花の咲くハーブには他にもいろいろなものがあります。よろしければ下記のページもあわせてご覧ください。