はじめに
香り豊かで薬効成分も持つハーブは、食用や飲用として幅広く親しまれています。
一般的に、ハーブは開花前から開花直後が最も香りが強く、このタイミングで収穫されることが多いです。そのため、料理やお茶用として育てる際には花芽を切り落とすことも珍しくありません。しかし、ラベンダーやエキナセアをはじめ、観賞用として楽しめる美しいハーブも数多く存在します。

そこで今回の記事では、ハーブの花を長く楽しみたい方に向けて、ドライフラワーやクラフト素材にぴったりなおすすめのハーブ10種類をご紹介します。
「育てたハーブをお部屋に飾りたい」「これからハーブを育ててみたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください!

ドライフラワーで楽しめるハーブ10選
ラベンダー

科名 | シソ科(ラバンデュラ属) |
分類 | 多年草 |
開花時期 (収穫期) | 品種によって異なる |
草丈 | 30〜100cm程度 ※品種によって異なる |
まずは、観賞用としても人気の高いラベンダーです。
ラベンダーは品種が豊富で、香りが強く花穂が長い「グロッソ」や、ドライフラワーにしても色褪せしにくい「濃紫3号」など、目的に応じた品種を選べるのが魅力。
また、ラベンダーのドライフラワーは、そのまま飾るだけでなく、茎についた花(蕾)の部分をこすり落としてポプリにすることもできます。心地よい香りが長く楽しめるため、リラックス効果を求める人にもおすすめです。

筆者のイチオシ品種は、イングリッシュ系の「濃紫3号(早咲き3号)」。ドライ加工した後も鮮やかな紫色がしっかりと残り、長く楽しめるのが魅力です。
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実際に育ててみたい方は、下記のページで栽培方法を解説していますのでご覧ください。
アメジストセージ

科名 | シソ科(アキギリ属) |
分類 | 多年草 |
開花時期 (収穫期) | 9〜11月頃 |
草丈 | 60〜150cm程度 |
秋に咲く鮮やかな紫色の花が魅力のアメジストセージ。ビロードのような質感を持つ長い花穂が特徴で、「メキシカンブッシュセージ」や「サルビア・レウカンサ」とも呼ばれています。
アメジストセージは生長すると高さが出るため、庭の背景として植えるのに最適なガーデンハーブ。観賞用としても美しく、秋の庭を華やかに彩ります。

また、乾燥させても色が鮮やかに残るため、ドライフラワーやスワッグ作りにおすすめ。ナチュラルなインテリアとしても活躍し、長く楽しめるのが魅力です。
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ラムズイヤー

科名 | シソ科(イヌゴマ属) |
分類 | 多年草 |
開花時期 (収穫期) | 5〜8月頃 |
草丈 | 30〜80cm程度 |
ラムズイヤーは、子羊の耳のようにフワフワと柔らかい手触りの葉が特徴の人気ハーブ。紫紅色の小さな花を咲かせ、見た目の可愛らしさも魅力です。
花壇の観賞用ハーブとしてだけでなく、草抑え(グランドカバー)としても活躍し、庭づくりに役立ちます。

また、葉は白い細かい毛で覆われており、乾燥させるとさらに白さが際立つため、リースやスワッグなどのクラフト素材としても人気。ナチュラルなインテリアに取り入れやすく、ドライフラワーアレンジにもおすすめです。
育て方は下記のページでご紹介しています。
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アニスヒソップ

科名 | シソ科(カワミドリ属) |
分類 | 多年草 |
開花時期 (収穫期) | 5〜9月頃 |
草丈 | 60〜80cm程度 |
ハチが蜜を集めに来る「蜜源植物」としても知られ、縦に長く伸びる10cmほどの花穂が特徴的なハーブです。
紫色の小さな唇形花を咲かせるシソ科の植物で、白やピンクの品種もあり、花壇を華やかに彩ります。また、開花期を過ぎても花穂が残るため、長期間にわたって観賞を楽しめるのも魅力。
なお、同じシソ科の「ヒソップ」と混同されがちですが、アニスヒソップは別属の植物です。違いについて詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
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カレープラント

科名 | キク科ムギワラギク属 |
分類 | 多年草 |
開花時期 (収穫期) | 7〜9月頃 |
草丈 | 30〜60cm程度 |
カレープラントは、ラベンダーのような細い葉と、ミモザに似た小さく可愛らしい黄色い花が特徴のハーブ。その名の通り、カレーのようなスパイシーな香りを持っています。

料理では、スープやピクルスの香り付けとして活用されることが多いですが、シルバーリーフの美しさを活かして庭の植栽にも人気。ドライフラワーにしても香りが残るため、スワッグやポプリ作りにもおすすめです。
なお、「カレーリーフ」と名前が似ていますが、カレープラントとは全く別の植物。混同されがちなので、違いについて詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
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タンジー

科名 | キク科ヨモギギク属 |
分類 | 多年草 |
開花時期 (収穫期) | 7〜9月頃 |
草丈 | 50〜150cm程度 |
タンジーは、北海道の一部地域に自生するハーブで、「エゾヨモギギク(蝦夷蓬菊)」とも呼ばれています。
蚊取り線香の原料として知られる除虫菊の近縁種であり、高い防虫効果を持つのが特徴。そのため、コンパニオンプランツとしても活用され、害虫対策に役立ちます。

また、ボタンのように可愛らしい黄色い花は、ハーブ染めにも利用されるほか、乾燥させても色褪せしにくいため、ドライフラワーやスワッグ作りにも最適です。
タンジーの詳しい特徴や育て方については、下記のページもあわせてご覧ください。
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コーンフラワー

科名 | キク科ヤグルマギク属 |
分類 | 一年草 |
開花時期 (収穫期) | 4〜8月頃 |
草丈 | 30〜100cm程度 |
コーンフラワーは、「ヤグルマギク」とも呼ばれる一年草のハーブで、花壇の植栽やエディブルフラワーとして人気があります。

品種によって青紫・白・ピンク・紫・黒などさまざまな花色がありますが、ドライフラワーにするなら色褪せしにくい青紫の品種がおすすめ。鮮やかな色が長持ちするため、インテリアやクラフトにも最適です。
また、切り花にして花瓶に生けたり、他の花と合わせてブーケとして楽しむこともできます。ナチュラルな雰囲気のアレンジメントにもよく合い、ドライフラワーとして飾ることで長くその美しさを堪能できます。
コーンフラワーの詳しい特徴や育て方については、下記のページをご参照ください。
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ニゲラ

科名 | キンポウゲ科クロタネソウ属 |
分類 | 一年草・二年草 |
開花時期 (収穫期) | 4〜7月頃 |
草丈 | 50〜90cm程度 |
ニゲラは、繊細な細葉と個性的な花姿が魅力のハーブで、観賞用やポプリとしても人気があります。
秋に種をまくと春に開花し、二年草として扱われますが、こぼれ種で自然に増えるのも特徴。ドライフラワーとして楽しむ場合は、開花後すぐに摘み取って乾燥させるのがおすすめです。

また、花後に膨らむ果実を乾燥させたものは「風船ポピー」と呼ばれ、ブーケやスワッグの素材としても人気。果実は単体でも存在感があり、他のドライフラワーと組み合わせても美しく映えます。
ニゲラの詳しい特徴や育て方については、下記のページをご参照ください。
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サントリナ(グレー)

科名 | キク科サントリナ属 |
分類 | 多年草 |
開花時期 (収穫期) | 5〜7月頃 |
草丈 | 30〜50cm程度 |
ラベンダーに似た爽やかな香りを持つハーブで、「コットンラベンダー」とも呼ばれています。

珊瑚のようにこんもりと茂る株姿が特徴で、虫除け効果もあるため、庭の植栽として人気。さらに、乾燥させることで香りが長持ちするため、サシェやポプリ作りにもおすすめです。
サントリナにはシルバーリーフの品種と緑葉の品種があり、どちらも黄色い花を咲かせますが、ドライフラワーに適しているのは「サントリナ・グレー」。美しいシルバーリーフが、ナチュラルなインテリアやハーブクラフトにもぴったりです。
サントリナ・グレーの詳しい特徴や育て方については、下記のページをご参照ください。
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ユーカリ・銀世界

科名 | フトモモ科ユーカリ属 |
分類 | 常緑高木 |
開花時期 (収穫期) | 7〜10月頃 |
草丈 | 5〜10m程度 |
ユーカリ・銀世界は、丸みのある銀葉と爽やかな香りが魅力のユーカリの品種で、「ユーカリ・プルブレンタ」とも呼ばれています。

クリーム色の花を咲かせますが、ドライフラワーとして使われるのは主に枝葉の部分。しなやかな枝は扱いやすく、クラフトやリース作りの素材として人気が高いのが特徴です。
また、シンプルで洗練された見た目から、切り花としてもアレンジメントやインテリアに活用されることが多く、ナチュラルな雰囲気を演出するのにぴったりのハーブです。
ユーカリは鉢植えでも栽培可能で、そのままインテリアにするのもおすすめ。下記の記事を参考に栽培にチャレンジしてみて下さい。
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ハーブをドライフラワーにする3つの方法

では実際に収穫したハーブを乾燥させドライフラワーにする方法3つご案内いたします。
どれもご家庭でできる方法ですので、是非試してみてください。
吊るして乾燥させる方法(ハンギング法)
もっともポピュラーで簡単な方法が、吊るして乾燥させる「ハンギング法」です。花やハーブの形をきれいに保ちながら、自然な風合いを引き出せます。
<手順>
- 収穫するタイミング:朝露が乾いた後の晴れた日がおすすめです。花やハーブは乾燥しやすい状態で収穫します。
- 不要な葉を取り除く:茎の下部にある葉を取り除き、乾燥しやすい状態にします。
- 束ねて固定:5~10本程度の束を作り、輪ゴムや麻ひもでしっかり固定します。
- 風通しの良い場所に吊るす:直射日光を避け、湿気が少なく風通しの良い場所に吊るします。2~3週間で完成です。(注:ハーブの種類によって異なります)
ハーブの自然乾燥については下記の記事でも取り上げております。是非ご覧ください。
シリカゲルを使う方法
シリカゲルを使うと、色鮮やかな仕上がりが得られるのが特徴です。特に色を残したい花におすすめです。
<手順>
- 容器を準備:密閉できる大きめの容器を用意します。
- シリカゲルを敷き詰める:容器の底にシリカゲルを均等に敷きます。
- 花を埋める:花が重ならないように並べ、シリカゲルを隙間なく詰めます。
- 密閉して放置:容器を密閉し、1~2週間放置します。完成後、丁寧にシリカゲルを取り除きましょう。
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電子レンジを使う方法
短時間で仕上げたい場合は電子レンジを活用します。ただし、花の種類によっては変色したり、形が崩れてしまう可能性があります。シリカゲルを使った方法に比べて、繊細な花には向きません。
<手順>
- 容器に花をセット:耐熱容器にキッチンペーパーを敷き、花を並べます。
- 加熱:500Wで30秒ずつ様子を見ながら加熱します。過加熱に注意してください。
- 冷却:取り出したらそのまま冷やし、完全に乾燥させます。
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最後に
今回はドライフラワーにして楽しめるおすすめのハーブ10種類ご紹介いたしました。
華やかさにおいては観賞用の草花に及ばないかもしれませんが、葉の形状や香りなども楽しめるのはハーブならではの魅力だと思います。
コーンフラワーとニゲラ以外は多年草のハーブですので、一度植え付けを行いしっかりメンテナンスを続けていけば毎年花を咲かせてくれます。
ドライフラワーを長く日常的に楽しみたい方は、是非庭や鉢植えで育ててみてください。
