はじめに

ハーブは料理の風味を引き立て、香りや彩りをプラスする万能食材です。特にサラダに加えれば、シンプルな葉物野菜が一気に華やかになり、まるでレストランのような仕上がりに。
でも、「ハーブを使いたいけど、下ごしらえが面倒そう…」と思ったことはありませんか? そんな方にぴったりなのが、“洗うだけでそのまま使える”手軽なハーブ!
今回は、サラダにぴったりな手間いらずのハーブを厳選してご紹介します。ハーブ好きはもちろん、料理好き、食べることが好きな方、家庭菜園やガーデニングを楽しむ方、そして「なるべく手間を省きたい!」という方にも役立つ情報をお届けします。

サラダにおすすめのハーブ8選
ルッコラ

ピリッとした辛味とゴマのような香ばしい風味が特徴のルッコラ。シンプルなグリーンサラダにひとつまみ加えるだけで、味に奥行きが生まれます。トマトやチーズ、ナッツとの相性が抜群で、オリーブオイルをかけるだけでも美味しくいただけます。
【おすすめ簡単レシピ】
シンプルルッコラサラダ
- 材料
- ルッコラ: 1パック
- ミニトマト: 10個
- モッツァレラチーズ: 100g
- オリーブオイル: 大さじ2
- レモン汁: 大さじ1
- 塩、こしょう: 少々
- 作り方
- ルッコラはよく洗い、食べやすい大きさに切ります。
- ミニトマトは半分に切ります。
- モッツァレラチーズは一口大に切ります。
- ボウルにルッコラ、ミニトマト、モッツァレラチーズを入れ、オリーブオイル、レモン汁、塩、こしょうで和えます。
<ワンポイントアドバイス>
- ルッコラは、水にさらすと風味が落ちるので、洗ったらすぐに水気を切ってください。
- ナッツやクルトンなどを加えると、食感のアクセントになります。
イタリアンパセリ

ビタミンや鉄分が豊富で、栄養価の高いイタリアンパセリ。独特の風味があり、刻んで加えるだけで彩りも華やかに。クセのある食材とも調和しやすく、シーフードサラダやポテトサラダにもぴったりです。
【おすすめ簡単レシピ】
イタリアンパセリとツナのサラダ
- 材料(2人分)
- イタリアンパセリ:20g
- ツナ缶(オイル漬け):1缶(70g)
- マヨネーズ:大さじ1と1/2
- 塩、ブラックペッパー:少々
- 砂糖:ひとつまみ
- レモン汁:小さじ2/3
- 醤油:数滴
- 作り方
- イタリアンパセリは洗って水気を切り、食べやすい大きさにちぎります。
- ボウルにツナ缶をオイルごと入れ、マヨネーズ、塩、ブラックペッパー、砂糖、レモン汁で味付けします。
- 2とイタリアンパセリを和え、醤油を数滴加えて混ぜ合わせたら完成です。
<ワンポイントアドバイス>
- イタリアンパセリは、茎も細かく刻んで入れると風味がアップします。
- サラダに、ベーコンやチーズ、アボカドなどを加えても、より一層美味しくなります。

バジル

トマトやモッツァレラチーズとの相性が抜群なバジル。オリーブオイルと塩をかけるだけで、シンプルながら風味豊かなカプレーゼサラダに。パスタサラダにもよく合い、イタリアン好きには欠かせないハーブです。
【おすすめ簡単レシピ】
アボカドとエビのバジルサラダ
- 材料(2人分)
- アボカド:1個
- エビ:150g
- バジル:5枚
- レモン汁:大さじ1
- オリーブオイル:大さじ2
- 塩:少々
- コショウ:少々
- 作り方
- エビは茹でて殻をむき、アボカドはさいの目切りにします。
- ボウルにエビ、アボカド、バジルを入れ、レモン汁、オリーブオイル、塩、コショウで和えて完成です。
<ワンポイントアドバイス>
- エビは、冷凍のエビを使う場合は、解凍して水気をよく拭き取ってから使いましょう。
- アボカドは、変色を防ぐために、レモン汁をかけておきましょう。
チャイブ

ネギのような風味を持つチャイブは、サラダにスパイス感を加えてくれる名脇役。細かく刻んでドレッシングに混ぜたり、仕上げに散らせば、味にアクセントが生まれます。卵やポテトを使ったサラダとの相性も抜群。
【おすすめ簡単レシピ】
チャイブと卵のシンプルサラダ
- 材料
- 卵:2個
- チャイブ:大さじ2(みじん切り)
- マヨネーズ:大さじ2
- 塩、こしょう:少々
- 作り方
- 卵を茹でて、殻をむき、粗く刻みます。
- ボウルに卵、チャイブ、マヨネーズを入れ、塩、こしょうで味を調えます。
- よく混ぜ合わせて完成です。
ディル

爽やかでほんのり甘い香りが特徴のディルは、魚介系のサラダにぴったりのハーブ。特にスモークサーモンやエビと好相性で、レモンやヨーグルトベースのドレッシングと合わせると、さっぱりとした風味が楽しめます。
【おすすめ簡単レシピ】
サーモンとディルのポテトサラダ
- 材料(2人分)
- じゃがいも:中2個(約300g)
- スモークサーモン:50g
- ディル:大さじ2(みじん切り)
- マヨネーズ:大さじ3
- レモン汁:小さじ1
- 塩、こしょう:少々
- 作り方
- じゃがいもを茹でて潰し、粗熱を取ります。
- スモークサーモンを細かく切ります。
- ディルをみじん切りにします。
- じゃがいも、スモークサーモン、ディル、マヨネーズ、レモン汁を混ぜ合わせ、塩、こしょうで味を調えます。
ミント

フルーツサラダやエスニック風サラダに欠かせないミント。爽やかな香りが特徴で、スイカや柑橘系フルーツと相性抜群。ヨーグルトソースと合わせれば、さっぱりとした仕上がりに。エスニック料理が好きな方にもおすすめです。
【おすすめ簡単レシピ】
ミントとキュウリのヨーグルトサラダ
- 材料
- キュウリ:2本
- ミントの葉:1/2カップ
- プレーンヨーグルト:1/2カップ
- レモン汁:大さじ1
- 塩、コショウ:少々
- 作り方
- キュウリを薄切りにし、塩を振ってしばらく置き、水気を絞ります。
- ミントの葉を細かく刻みます。
- ボウルにキュウリ、ミント、ヨーグルト、レモン汁、塩、コショウを入れて混ぜ合わせます。
- 冷蔵庫で冷やしていただきます。
<ワンポイントアドバイス>
- ヨーグルトの代わりに、サワークリームを使っても美味しいです。

コリアンダー(パクチー)

エスニック風のサラダを楽しみたい方におすすめなのがコリアンダー。独特の香りと風味がクセになり、ライムやナンプラーと合わせると、本格的なアジアンサラダに仕上がります。スパイシーな料理と合わせるのも◎。
【おすすめ簡単レシピ】
パクチーとエビのサラダ
- 材料
- エビ:200g
- パクチー:1束(お好みで量を調節)
- ミニトマト:10個
- ナンプラー:大さじ2
- レモン汁:大さじ1
- 砂糖:小さじ1
- 赤唐辛子(輪切り):少々
- 作り方
- エビは茹でて殻をむき、ミニトマトは半分に切ります。
- パクチーはざく切りにします。
- ボウルにナンプラー、レモン汁、砂糖、赤唐辛子を混ぜ合わせ、ドレッシングを作ります。
- エビ、パクチー、ミニトマトをボウルに入れ、ドレッシングで和えたら完成です。
<ワンポイントアドバイス>
- ドレッシングは、ナンプラーの代わりに醤油やポン酢を使っても美味しくいただけます。
- サラダにナッツやフライドオニオンなどを加えると、食感と風味がアップします。
クレソン

ピリッとした辛味とほのかな苦みが魅力のクレソンは、肉料理と相性抜群のハーブ。ステーキやローストビーフを使ったサラダに加えれば、味のバランスがグッと引き締まります。ナッツやチーズとも相性が良く、ボリュームのあるサラダにおすすめです。
【おすすめ簡単レシピ】
クレソンとカリカリベーコンのサラダ
- 材料
- クレソン:1束
- ベーコン:50g
- 卵:1個
- クルトン:適量
- ドレッシング:お好みのもの(シーザーサラダドレッシングなど)
- 作り方
- クレソンはよく洗い、食べやすい長さに切ります。
- ベーコンはカリカリになるまで炒め、粗みじんにします。
- 卵は固ゆで卵にし、粗みじんにします。
- クレソン、ベーコン、卵、クルトンを盛り付け、ドレッシングをかけたら完成です。
余ったハーブの保存方法
ハーブは鮮度が命ですが、正しい保存方法を知っておけば、長く美味しく楽しむことができます。 余ったハーブの保存方法をいくつかご紹介します。
冷蔵保存(短期間向け)
湿らせたキッチンペーパーで包み、保存袋に入れて冷蔵庫へ。
- バジルやミントなどの柔らかい葉は、乾燥を防ぐために軽く湿らせたペーパーに包みましょう。
- ルッコラやパセリなども同様の方法でOK。
水差し保存(鮮度を保つ)
コップに水を入れ、ハーブの茎を浸して冷蔵庫へ。
- チャイブやパセリ、バジルなどは、この方法で1週間ほど鮮度を保てます。
- 毎日水を替えると、より長持ちします。
冷凍保存(長期間向け)
刻んで保存袋に入れる or オリーブオイルと一緒に製氷皿で凍らせる。(バジルやパセリはオリーブオイルと一緒に製氷皿で冷凍すると、ソースやドレッシング作りに便利!)
ディルやコリアンダーは刻んで保存袋に入れ、冷凍すれば風味をキープできます。

各ハーブの育て方(参考リンク)
今回ご紹介したハーブは家庭でも簡単に育てられるものばかりです。家庭で育てることでコスパも良く、新鮮で香り高いサラダに仕上げられますので、是非下記のページを参考にご自宅で育ててみて下さい。

最後に
どのハーブも「洗うだけでそのまま使える」手軽なものばかり。サラダに加えるだけで風味が増し、いつもの食卓がグレードアップします。
さらに、家庭菜園やベランダガーデニングで育てれば、いつでも新鮮なハーブを楽しめるのも魅力のひとつ。ちょっとした工夫で、食卓がぐっと華やかに、そして健康的になります。
ぜひ、お気に入りのハーブを見つけて、毎日のサラダに取り入れてみてください!
下記のページではハーブ料理に便利なアイテムをご紹介しています。あわせてご覧ください。
家庭菜園のハードルが高いと感じたら、まずは園芸キットからはじめてみるのも良いでしょう。下記の記事も参考にして下さい。
