はじめに
種まきの時に使用する育苗箱やポット、植物を育てる鉢やプランターなど、次々と買い揃えているうちに出費が嵩んでいることに気が付きます。
そんな時に是非参考にしていただきたいのが本記事でご紹介する、種まきや育苗用の容器として活用できる日用品。
皆さんの日常生活の中で、ちょっと気をつけて周りを見渡せば、育苗用のコンテナや鉢・プランターとして二次利用できる、エコで家計にもやさしいアイテムがたくさん見つかるはずです。
是非本記事を参考に、エコ活ガーデニングをはじめてみましょう!
育苗箱や鉢植えの代用品10選
紙パック
▶︎調達しやすい。
▶︎ハサミで切って簡単に成形できる。
▶︎使用後は楽に廃棄できる。
【使い方】
縦または横に切断して、底面には排水用の穴をあけます。種まきをする時の苗床として使いますので、発芽後は鉢やプランターに移植します。
元々液体の入っている容器ですので耐水性はありますが、長期間または繰り返し使用する場合は二重にして使用したほうが安心です。
ペットボトル
▶︎調達しやすい。
▶︎耐水性がある。
【使い方】
縦または横に切断して、底面には排水用の穴をあけます。種まきをする時の苗床として使いますので、発芽後は鉢やプランターに移植することになります。
不要になったペットボトルは、専用のハス口キャップをつけるとジョウロとしても使用できます。
ご興味ある方は下記のページをご覧ください。
発泡スチロール箱
▶︎たくさんの種を播くことができる。
▶︎断熱性に優れている。
【使い方】
底面に排水用の穴をあけて、そのまま使用します。(※蓋は使用しません。)
種まきをする時の苗床として使いますが、幅も高さ大きいものであれば、キッチンハーブ系などは移植の必要もなく、そのまま栽培することができます。
使い捨てカップ
▶︎耐水性に優れている。
▶︎調達しやすい。
▶︎多品種を少量ずつ育てるときに便利。
【使い方】
底面に排水用の穴をあけて、苗ポットの代わりとして使用します。(※蓋は使用しません。)
移植する時にポット苗と同じようにサッと手軽に取り出せますので便利です。
空き缶
▶︎調達しやすい。
▶︎丈夫で壊れにくい。
▶︎おしゃれにリメイクできる。
【使い方】
缶詰の缶であれば蓋を切り離し、ジュースの空き缶であれば横に切断して使用します。
底面に排水用の穴をあける時は、金槌と五寸釘、または電動ドリルと鉄工用ビットを使用する必要があります。
ひと手間かかりますが、おしゃれにリメイクすれば多肉植物の寄せ植えにも使えるのでおすすめです。
リメイク缶の上手な作り方は「多肉植物と水やり男子」さんのページで分かりやすく紹介されていますので、ご参照ください。
バケツ
▶︎取っ手があるので移動する時に便利。
▶︎耐水性に優れている。
【使い方】
底面に排水用の穴をあけて、そのまま使用します。
ブリキ製のバケツは空き缶と同じ要領でドリルなどを利用して、プラスチック製の場合はアクリル用ビットを使ってドリルで穴をあけます。
取っ手があるので、日当たりによって育苗場所を移動するときに便利です。
大きめのバケツであれば、発芽後の移植をせずにそのまま栽培することもできます。
風呂桶
▶︎耐水性に優れている(プラスチック製)
▶︎通気性に優れている(木製)
【使い方】
底面に排水用の穴をあけて、そのまま使用します。
プラスチック製の場合はバケツの時と同じ要領でアクリル用ビットとドリルを利用して、木製の場合は木工用ビット、またはキリを利用して穴をあけます。
※キリを使用する際は、一つ一つの穴が細くなりますので、たくさんあける必要があります。
木製の風呂桶は通気性も良くおすすめですが、水やりを続けることで経年劣化しやすいので、長持ちさせたい場合は耐水性のニスやペンキで下塗りしておきましょう。
衣装ケース
▶︎耐水性に優れている。
▶︎たくさんの種を播くことができる。
▶︎便利な使い方ができる。
【使い方】
アクリル用ビットとドリルを使って、底面に排水用の穴をあけ、そのまま使用します。(※蓋は使用しません。)
製品のタイプによって使い方を工夫すれば更に便利です。
例えば、キャスター付きのタイプであれば場所移動の時に便利ですし、引き出しタイプであれば、嫌光性種子が光を受けないように引き出しをサッとしまって遮光しておくこともできます。
鍋
▶︎取っ手があるので移動する時に便利。
▶︎丈夫で壊れにくい。
【使い方】
鉄工用のビットとドリルを使って、底面に排水用の穴をあけ、そのまま使用します。(※蓋は使用しません。)
厚手の鍋は穴を開けるのが一苦労で、それなりの道具も必要になるのでおすすめできません。
薄手の鍋であれば軽量且つ穴をあけるのも比較的簡単で、更に取っ手付きであれば持ち運びも楽なのでおすすめです。
長靴
▶︎おしゃれな鉢植えとして使える。
▶︎長い根を張る植物にも適している。
▶︎耐水性がある。
【使い方】
ゴム用のローソク型ビットとドリルを使って、底面に排水用の穴をあけ、培養土をつま先まで詰め、足を入れる履き口のところに種を播きます。
垂直に根が伸びていく直根性の植物を育てる時には特におすすめです。
デザイン性の高い長靴ほどおしゃれなガーデン雑貨になりますので、もし廃棄予定のものがあれば使用してみてください。
使用時のポイント
容器によっては以下のポイントに注意して使用しましょう。
容器の底には排水用の穴を必ずあけましょう
▶︎水やりであげた水分が容器の中で溜まった状態になっていると、根腐れを引き起こす原因となります。
(直播きでそのまま育てる場合は特に)容器の底に穴をあけておきましょう。
風通しの良い場所に置きましょう
▶︎特にプラスチック製のものは通気性が悪く、温度が上がると土の中が蒸れてしまいます。
培養土に含まれる有機物の発酵が過剰になることで雑菌の繁殖につながることがありますので、風通しの良い場所に置いて温度が上昇しすぎるのを防ぎましょう。
受け皿も用意しておきましょう
▶︎底穴から水が出ますので、予め水の受け皿を用意しておきます。受け皿に溜まった水は、忘れずにその都度捨てましょう。
最後に
今回は育苗箱や苗ポット、鉢やプランターの代用品として使えるアイテムをご紹介しました。
これまで何気なく捨てていたものをリユースすることで、ゴミや無駄なコストの削減に繋がるのはとても喜ばしいことです。
本記事でご紹介したもの以外にも、皆さんの身の周りには育苗容器として使えるものがたくさん溢れているはずですので、植物を育てる資材に活用して「生産性のあるリユース」に是非取り組んでみましょう!