はじめに
お気に入りの洋服を守るために欠かせない防虫対策。しかし、市販の防虫剤には化学成分が含まれていることが多く、独特な香りや健康への影響が気になる方も少なくありません。特に、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、できるだけ自然なものを使いたいと考える方も多いでしょう。
そこでおすすめなのが、ハーブを活用した手作りの防虫剤です。ハーブには虫が好まない香り成分が含まれており、防虫対策として取り入れられてきました。また、ナチュラルな香りを楽しめるのも魅力のひとつ。簡単に作れて、安心して使えるハーブの防虫剤を試してみませんか?
本記事では、クローゼットやタンスに入れて活用できる、ハーブを使った防虫剤の作り方や、おすすめのハーブをご紹介します。

ハーブで防虫するメリット
人にも環境にもやさしい防虫対策
ハーブを活用した防虫剤は、自然由来の香りを利用する方法のため、人工的な添加物を避けたい方にもおすすめです。
また、布製のサシェに入れて使用すれば、使い終わった後も一般的なごみとして処分でき、庭や鉢植えの土に混ぜて堆肥化することも可能です。環境に配慮した暮らしをしたい方に適しています。
香りを楽しみながら快適な収納環境を作れる

ハーブには香りが特徴的なものが多く、種類によっては収納スペースを爽やかに保つのにも役立ちます。例えば、ラベンダーは穏やかな香りで落ち着いた雰囲気を作るのに適しており、ローズマリーはスッキリとした香りでリフレッシュしたいときに向いています。
簡単&経済的に作れる
手作り防虫剤は、材料さえ揃えれば誰でも簡単に作れるのが魅力。特に、普段から家庭菜園やベランダ菜園でハーブを育てているなら、コストをかけずに作れるのでとても経済的です。市販の防虫剤を買い続けるよりも、お財布にもやさしいのが嬉しいポイント!
防虫剤作りにおすすめのハーブ
ラベンダー

乾燥させたラベンダーの花は、香りを長持ちさせやすく、衣類収納スペースに適しています。布袋に入れてクローゼットに吊るしておくと、心地よい香りが広がります。
ローズマリー

スッキリとした強い香りが特徴で、乾燥させたローズマリーは香りが持続しやすく、クローゼットやタンスの中で活用しやすいハーブのひとつです。
ペパーミント
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メントールの爽やかな香りが特徴で、クローゼットやタンスの中をリフレッシュしたいときにも適しています。
セージ

香りが強く、昔から収納スペースに置かれてきたハーブのひとつ。乾燥させた葉をサシェに入れて使用します。

センテッドゼラニウム(ローズゼラニウム)

バラのような優雅な香りが特徴で、フレッシュな葉を乾燥させることで香りを長持ちさせやすくなります。
レモンバーベナ

レモンのような爽やかな香りを持ち、衣類の収納スペースにフレッシュな香りを加えるのに適しています。
月桂樹

スパイシーな香りが特徴のハーブで、乾燥葉をサシェに入れて使用することができます。
ちなみに、筆者は月桂樹を米櫃に入れて虫対策として使用しています!
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ハーブを使った防虫剤の作り方、使い方

ハーブの準備
防虫剤として使用するハーブは、乾燥させたものを使うのがポイントです。適切に乾燥させることで、香りが長持ちしやすくなります。
生のハーブを使う場合
新鮮なハーブを使用する場合は、風通しの良い日陰でしっかりと乾燥させるのがおすすめです。乾燥が不十分だとカビが発生することがあるため、完全にパリパリになるまで乾燥させてから使いましょう。
ハーブを乾燥させる方法や注意点は下記の記事でご紹介しています。家庭でハーブを育てているという方はぜひ参考にして下さい。
ハーブの乾燥加工に便利な家庭用フードライヤーはこちらから

乾燥ハーブを使う場合
市販の乾燥ハーブを使う場合は、そのまま活用できます。香りが弱くなっている場合は、軽くもみほぐすと香りが引き立ちます。
ハーブの量について
使用するハーブの量はお好みで調整してください。香りをしっかり楽しみたい場合は多めに、ほのかに香らせたい場合は少なめにするのがおすすめです。複数のハーブを組み合わせることで、より豊かな香りを楽しめます。
作り方(超簡単!)

- 乾燥したハーブを、通気性の良いコットンやガーゼの袋、または小さな巾着袋に詰めるだけです。
- ハーブをポプリのように混ぜ合わせる場合は、様々なハーブを組み合わせて、オリジナルの香りを作ることができます。
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クローゼットやタンスに配置

- ハーブを詰めた袋を、クローゼットやタンスの隅、引き出しの中などに置きます。
- 衣類の間やハンガーに吊るしても効果的です。
防虫剤を長持ちさせるコツ
せっかく作ったハーブの防虫剤は、適切にメンテナンスすることで効果を長く維持できます。ここでは、ハーブの香りを持続させ、より快適に使うためのポイントをご紹介します。
香りが弱くなったら軽く揉む
ハーブの香りが薄れてきたと感じたら、袋を軽く揉むことで香りがふわっと復活します。これは、ハーブに含まれる芳香成分が再び空気中に広がるためです。定期的に揉んで、香りをリフレッシュさせましょう。
1〜2か月ごとに交換
防虫効果を維持するためには、1〜2か月ごとを目安に新しいものと交換するのがおすすめです。また、ハーブが湿気を吸ってしまうとカビの原因になることも。ときどき袋の中身を確認し、状態が悪くなったら早めに取り替えましょう。
エッセンシャルオイルをプラス
乾燥ハーブにエッセンシャルオイルを数滴垂らすと、香りがさらに引き立ちます。特にラベンダーやローズマリー、ペパーミントのオイルはハーブとの相性も良く、防虫対策に活用しやすいです。ハッカ油を加えると、さらにスッキリとした爽やかな香りになります。
⚠️ エッセンシャルオイル使用時の注意点
- 直接肌に触れないように注意しましょう。オイルは刺激が強いため、特に敏感肌の方は慎重に扱うことが大切です。
- 衣類に直接染み込まないように、サシェの外側に垂らすのではなく、乾燥ハーブのみに数滴加えてなじませるのがポイントです。オイルによってはシミの原因になることもあるため、特に薄い色の衣類と一緒に保管する際は注意しましょう。
- 香りが強すぎる場合は、しばらく風通しの良い場所で乾かしてから使用すると、優しく香るようになります。

参考リンク(ハーブの育て方)
本記事で紹介したハーブの一部は家庭でも簡単に育てることができます。庭やベランダで育ててみたいという方は、本サイトの下記の記事を参考にして下さい。
まとめ
ハーブを使った防虫剤は、ナチュラルな香りを楽しみながら、収納スペースを快適に保つ方法のひとつです。手作りなら、使うハーブの種類や量を自由に調整でき、自分好みの香りを楽しめるのも大きな魅力。市販の防虫剤とは違い、役目を終えた後も土に還すことができるため、環境に配慮した暮らしをしたい方にもおすすめです。
ぜひ、お気に入りのハーブを使って、自分だけの防虫剤を作ってみてください!
