はじめに
「ゼラニウム」は、観賞用やハーブとして世界中で親しまれており、その種類は園芸品種を含めると200種類以上にも及びます。
特に「センテッドゼラニウム」は、フローラルな香りやフルーティーな香りを持つ品種が多く、香りを楽しむハーブとしても非常に人気があります。
しかし、観賞用として栽培される一般的なゼラニウムと、ハーブとして実用性を持つセンテッドゼラニウムは、しばしば混同されがちです。そのため、苗を購入する際に「どちらを選べば良いのだろう?」と迷う方も少なくありません。
そこで本記事では、この2種類のゼラニウムの特徴を比較し、それぞれの違いについて分かりやすく解説します。
基本情報
ゼラニウム
学名 | Pelargonium |
別名 | テンジクアオイ etc |
原産 | 南アフリカ |
科名 | フウロソウ科テンジクアオイ属 |
分類 | 多年草 |
大きさ | 30〜100cm程度 ※品種によって異なる |
開花時期 | 4〜11月頃 ※品種によって異なる |
花色 | 赤、白、ピンク、オレンジ etc |
耐性 | 耐寒性:あまりない 耐暑性:あり |
活用法 | 主に観賞用 |
センテッドゼラニウム
学名 | Pelargonium spp |
別名 | ニオイゼラニウム ハーブゼラニウム etc |
原産 | 南アフリカ |
科名 | フウロソウ科テンジクアオイ属 |
分類 | 多年草 |
大きさ | 30〜100cm程度 ※品種によって異なる |
開花時期 | 4〜11月頃 ※品種によって異なる |
花色 | 赤、白、ピンク、紫 etc |
耐性 | 耐寒性:あまりない 耐暑性:あり |
活用法 | 料理、ポプリ、お風呂、精油 etc |
類似する点
「ゼラニウム」と「センテッドゼラニウム」には、以下のような共通点があります。
- 名前に「ゼラニウム」が含まれている
- どちらもフウロソウ科テンジクアオイ属に属している
- 原産地は南アフリカ
- 品種によっては1m近くまで成長する
- 開花期は4〜11月頃
- 耐寒性があまり強くない
……ん?これって、ほぼ同じ植物では?と思った方、大正解です!
「センテッドゼラニウム」は、ゼラニウムの中でも特に香りの良い品種を指します。その香りが魅力でハーブとして人気を集めていますが、この後で紹介する「違い」を知ると、それぞれの特徴がよりはっきりと見えてくるでしょう。
それぞれの利用目的
観賞用ゼラニウム
ヨーロッパでは、窓辺を華やかに彩る花として、多くの家庭で観賞用ゼラニウムが用いられています。花付きが良く、遠くからでも鮮やかな色彩が目を引き、景観を美しく演出してくれます。
ただし、その香りには独特のクセがあるため、好みが分かれることも。香りよりも、その美しい花を「観ること」を目的とした植物として広く親しまれています。
センテッドゼラニウム
一方、センテッドゼラニウムは、その香りを活かした用途で特に注目されています。香水や精油といった実用的な製品の原料として利用されることが多いのが特徴です。
品種のバリエーションも豊富で、「ローズ・ゼラニウム」のような薔薇の香り、「アップル・ゼラニウム」の甘いりんごの香り、「シナモン・ゼラニウム」のスパイシーな香り、さらに「ミント・ゼラニウム」の爽やかな香りなど、個性豊かな香りを楽しめます。
また、愛好家にとってはコレクションの楽しみも大きく、さまざまな品種を庭や鉢植えで育てる方が多く見られます。さらに、蚊除け効果も期待できるため、窓辺やベランダでの栽培にも最適です。
高評価のおすすめ苗↓↓
虫除け 蚊よけ ハーブゼラニウム 鉢植え ハーブゼラニューム ハーブ ゼラニューム 苗 ゼラニウム 苗 ピンクの花 ガーデン 価格:548円 |
宿根草 センテッドローズ ゼラニューム ( センテッド ゼラニウム )1株 価格:398円 |
違いは何?(まとめ)
「ゼラニウム」と「センテッドゼラニウム(ニオイゼラニウム)」には、以下のような明確な違いがあります。
「ゼラニウム」は、テンジクアオイ属全体を指す植物の総称です。
一方、「センテッドゼラニウム」は、そのゼラニウムの中でも特に香りの良い品種を集めたグループの名称です。
つまり、「センテッドゼラニウム」は「ゼラニウム」の一部であり、観賞用の美しさよりも、香りの魅力や実用性に重きを置いている点が特徴です。
今回は、観賞用ゼラニウムとセンテッドゼラニウムの違いについてご紹介しました。
どちらも、美しい見た目や個性豊かな特徴を持つ魅力的な植物です。
そして、センテッドゼラニウムは、その香りで私たちをさらに癒してくれる素晴らしい存在でもあります。
きっと皆さんのお気に入りの品種が見つかるはずです。ぜひ庭や鉢植えで育て、その魅力を存分に楽しんでみてください!
ゼラニウム各種の苗はこちらから本記事でご紹介したゼラニウムの他にも、植物には「似て非なるもの」が多数存在します。
ご興味ある方は、以下の記事もあわせてご参照ください。