はじめに

香り豊かで料理やアロマセラピーにも使われるローズマリーは、料理やその他の用途でも大活躍。しかし、初心者にとって「こんなに簡単に育つの?」と迷う方も多いかもしれません。
この記事では、マンションやベランダなどの住まい環境でも育てられる鉢植えのコツやおすすめの品種について解説します。室内など限られたスペースでも手軽に栽培できますので、本記事を参考に是非栽培にチャレンジしてみて下さい!

ローズマリーの魅力
心地よい香りと多彩な使い道で愛されるローズマリーは、初心者でも簡単に育てられる人気のハーブです。その爽やかな香りは料理の隠し味として活躍し、肉や魚料理の風味をぐっと引き立てます。
乾燥させた葉はハーブティーや香り豊かなポプリにも最適。また、アロマオイルとしても根強い人気があり、心を落ち着かせたり集中力を高めたりと、日々の暮らしを豊かにしてくれる頼もしい存在です。
鉢植えで育てるメリットとは?
ローズマリーを鉢植えで育てる最大の魅力は、その自由度と管理のしやすさです。

庭がなくてもベランダや室内で気軽に楽しむことができ、季節や天候に合わせて簡単に移動させられるのが嬉しいポイントです。たとえば、夏はたっぷりと日光を浴びる屋外に、寒い冬は室内に取り込むことで、健康な成長を促せます。
さらに、鉢植えは水はけの調整がしやすく、根腐れの心配が少ないため、ガーデニング初心者でも安心です。適切な水やりを続ければ、元気に育つ姿を見守る楽しさが味わえます。
また、ローズマリーは品種によって姿や花の咲き方が異なり、観賞用としても優秀です。枝が優雅に広がる品種は、インテリアとして部屋に彩りを添え、花が咲き誇る品種は季節感を演出してくれます。こうした楽しみ方は、初心者から上級者まで多くの園芸愛好家を虜にするでしょう。

ローズマリーの育て方
用意するもの

鉢(サイズと素材)
サイズ
ローズマリーは根が広がるため、直径25〜30cm以上の鉢がおすすめです。小さな鉢からスタートしても、成長に合わせて一回り大きな鉢に植え替えましょう。
素材
通気性と排水性に優れた素焼き鉢(テラコッタ)が理想的です。もしプラスチック製の鉢を使う場合は、特に水はけを意識してください。
鉢選びについてさらに詳しく知りたい方は下記の記事も参考にして下さい。
園芸用土
ローズマリーは乾燥気味の環境を好むため、水はけの良い土が不可欠です。

市販のハーブ用培養土を使えば簡単にスタートできますが、自分で配合したいと言う方には赤玉土6:腐葉土4の割合がおすすめです。
腐葉土を3にして、軽石を1加えれば更に水はけが増します。軽石は鉢植えする際に鉢底にも敷きますので、いずれにしても準備しておきましょう。
肥料
- 初期段階:緩効性肥料を土に混ぜ込むとその後成長を促せます。
- 育成途中:月に1回程度、薄めた液体肥料を与えましょう。ただし、与えすぎるとローズマリーの香りが弱まることがあるため、控えめがポイントです。
肥料の基本的な使い方、効果的な使い方は下記のページを参考にして下さい。
元気な苗
ローズマリーの苗は、以下のような場所で手軽に購入できます。
- ホームセンター:園芸コーナーにハーブ苗が豊富に揃っているため、実際に葉の状態を確認しながら購入できます。
- ガーデンショップや農園:専門的なアドバイスを受けられるため、初心者にはおすすめです。
- オンラインショップ:自宅にいながら手軽に購入できますが、レビューを参考にし、信頼できるショップから選びましょう。
苗の具体的な選び方については、下記の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
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鉢植えの手順
鉢底に排水用の石を入れる
鉢の底には、軽石や小石を2〜3cmほど敷きましょう。これにより、余分な水がたまりにくくなり、根腐れを防止できます。排水性の確保は、ローズマリーを元気に育てるための基本です。
土を詰め、ローズマリーの苗を植える
土を準備:鉢に土を半分ほど入れます。
苗をセット:ローズマリーの苗の根を軽くほぐし、広がるようにして鉢の中央に配置しましょう。
<植え付け時の注意>
苗の根元が土に埋まりすぎないようにし、地表面から少しだけ上に出る程度が理想です。埋めすぎると通気性が悪くなり、成長を妨げることがあります。
初期の水やりと管理
植え付け直後:土が乾燥しないようにたっぷりと水を与えますが、鉢の底から水がしっかり流れ出ることを確認しましょう。
その後の管理:過湿を避けるため、表土が乾いたら次の水やりを行うのがポイントです。最初の1〜2週間は特に注意して観察しましょう。

日常管理の仕方
水やり
ローズマリーは過湿を嫌う植物です。水やりの基本は、表面の土が完全に乾いてから行うこと。
- 春〜夏:週に1〜2回
- 秋〜冬:月に2〜3回
水やりの際は、鉢底から余分な水がしっかり排水されるよう注意しましょう。水が溜まると根腐れの原因になります。
日光の必要量(屋内と屋外での違い)
ローズマリーはたっぷりの日光を好み、1日6〜8時間の直射日光が理想です。
屋内栽培:窓辺など日光が十分に入る場所を選びましょう。日光不足は香りが弱くなる原因になるため注意が必要です。
屋外栽培:日当たりの良い場所に置くことで、香りがしっかりとしたローズマリーに育ちます。
剪定のタイミング(枝が密生しすぎないように)

ローズマリーは年に1〜2回の剪定が効果的です。
- 時期:春から初夏の成長期が最適です。
- 方法:密集した枝を間引いて風通しを良くすることで、病害虫のリスクを軽減できます。
また、開花後に剪定を行えば、形を整えつつ次の成長に備えられます。
ハーブの剪定がはじめてという方は、下記のページもあわせてご覧ください。
病害虫対策
ローズマリーは比較的病害虫に強いですが、アブラムシやハダニが付くことがあります。
対策方法:手で除去するか、ハーブ専用の無農薬スプレーを使って駆除します。自然な方法でケアすることで、安心してハーブを楽しめます。
下記の記事ではアブラムシやハダニの具体的な対策方法を紹介しています。あわせてご覧ください。
【用途別】おすすめの品種
ローズマリーは品種によって成長の仕方や見た目が異なるため、育てる目的に合ったものを選ぶのがポイントです。鉢植えで育てるなら、立性または半匍匐性の品種が特におすすめです。
- 立性品種:高さが出るため、縦方向に美しい見栄えを楽しめます。
- 半匍匐性品種:横に広がり、ボリューム感のある育ち方をするため、インテリアやガーデニングに最適です。
ここでは、料理向けや観賞用におすすめの代表的な品種をご紹介します。
料理におすすめの品種

<モーツァルトブルー>
- タイプ:半匍匐性、耐寒性が強い。横に広がる性質があるため、ボリューム感のある鉢植えを楽しみたい方にぴったりです。
- 特徴:濃い紫色の花を咲かせる品種で、観賞用としても楽しめます。香りが豊かで、料理に使えば肉や魚料理に爽やかな風味をプラスできます。
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<トスカーナブルー>
- タイプ:立性、成長が早い。剪定に強いため、手入れがしやすく、初心者にもおすすめです。明るい緑色の葉が、見た目にも爽やかな印象を与えます。
- 特徴:濃厚な香りと豊かな風味で、特に肉料理やオーブン料理に最適。アロマテラピーでもよく利用されるほど香りが高い品種です。
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ローズマリーで作るハーブバターは絶品!下記の記事でレシピをご紹介していますのでぜひチャレンジして下さい。
観賞におすすめの品種

<ダンシングウォーター>
- タイプ:半匍匐性
- 特徴:枝が優雅に垂れ下がる姿が印象的で、ハンギングバスケットや高めの鉢に最適です。高さは20cmほどですが、株幅は50cmと広がりを見せ、ボリューム感があります。
- 見た目:細長い灰緑色の葉と、春から初夏にかけて咲く淡い青色の花が特徴です。爽やかな香りが漂い、庭やベランダを美しく彩ります。
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<マジョルカピンク>
- タイプ:半匍匐性または立性
- 特徴:可愛らしいピンク色の花が咲くことで、ガーデニング愛好家から高い人気を誇る品種です。
- 半匍匐性:香り豊かな葉を楽しみたい方におすすめです。
- 立性:鮮やかなピンクの花をメインに観賞したい場合に適しています。
- 用途:庭植えはもちろん、鉢植えやボーダープランツとしても美しく、季節感あふれる空間を演出します。
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最後に
ローズマリーは、その香りや見た目だけでなく、料理やアロマなど多様な用途を持つ魅力的なハーブです。鉢植えで育てることで、庭がなくても手軽に楽しめ、季節や環境に応じて場所を移動させながら育成できる柔軟性があります。初心者でもポイントさえ押さえれば、健康的で香り豊かなローズマリーを育てることができます。
適切な土選びや水やり、定期的な剪定などを実践することで、より長くローズマリーの美しさと香りを楽しむことができるでしょう。また、鉢植えならではの品種選びの自由さも、園芸の楽しみを倍増させます。あなたもぜひ、お気に入りの品種を選び、日常生活にハーブの癒しを取り入れてみてください。
