はじめに
ハーブと一口に言っても、その風味は実に多彩。スッキリ系、スパイシー系、そして柑橘系など、さまざまな香りがありますよね。しかし、中には「独特な香りがちょっと苦手…」という方も少なくありません。
たとえば、「バジル」は外食でもおなじみで幅広い世代に人気ですが、タイムやセージといった個性的な香りのハーブは好みが分かれることも。特に、クセのある風味が敬遠されがちな男性にはハードルが高いと感じることも多いようです。
そこで今回は、万人に愛されやすい「レモンの香りがするハーブ」に注目!性別や年齢を問わず楽しめる、爽やかな香りが特徴のハーブ10種類を厳選してご紹介します。
お料理やお茶だけでなく、家庭で育てて楽しむのにもピッタリ。本記事を参考に、ぜひ気軽にハーブのある暮らしを始めてみませんか?

みんな大好きレモン系ハーブ 10選
レモンバーム

別名 | メリッサ、ビーバーム |
科名 | シソ科(コウスイハッカ属) |
分類 | 多年草(宿根草) |
開花時期 | 6〜7月頃 |
耐性 | 耐寒性:あり 耐暑性:あり |
活用法 | お茶、料理、お風呂、 etc |
特徴と魅力
ミントに似た葉の形をしており、さわやかなレモンの香りが特徴のハーブです。生葉をハーブティーにすると、ほのかな甘みと爽快感があり、リラックス効果も期待できます。
おすすめの使い方
- ハーブティーのベースに最適:単独でも、他のハーブとブレンドしても楽しめます。
- 料理にも活用:刻んだ葉をサラダやドレッシングに加えたり、スイーツのトッピングにもおすすめ。
- 天然の入浴剤として:茎ごと束ねてお風呂に入れると、心地よい香りが広がります。
栽培のポイント
- 生育旺盛で丈夫:適した環境ではどんどん繁殖し、手間いらず。
- 冬の管理:寒さに強いが、冬は地上部が枯れる。ただし、春になると再び芽吹きます。
- 乾燥時の注意点:乾燥させると香りが弱くなるため、ハーブティーには生葉を使うのがおすすめ。
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レモンバーベナ
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別名 | コウスイボク、ボウシュウボク |
科名 | クマツヅラ科(コウスイボク属) |
分類 | 多年草(落葉低木) |
開花時期 | 5〜9月頃 |
耐性 | 耐寒性:あまりない 耐暑性:あり |
活用法 | ハーブティー、料理、 入浴剤、精油 etc |
特徴と魅力
フランスでは「ベルヴェーヌ」とも呼ばれ、親しまれているハーブです。レモン系ハーブの中でも特に香りが強く、爽やかでフルーティーな香りが特徴。夏から初秋にかけて小さな白い花を咲かせ、生長すると3メートルほどの高さになります。
おすすめの使い方
- ハーブティーのブレンドに最適:ミントやカモミールなど、さまざまなハーブと相性が良い。
- 料理やお菓子の香りづけ:爽やかなレモンの香りがアクセントに。
- ポプリやサシェとして:乾燥させて香りを楽しめる。
- 入浴剤として:お風呂に入れるとリラックス効果が期待できる。
栽培のポイント
- 管理しやすい低木:庭木としても育てやすく、日常的に利用可能。
- 耐寒性が低い:冬は室内管理がおすすめ。庭植えの場合は防寒対策をすれば冬越し可能。
- 日当たりの良い場所が適している:強い香りを引き出すためには、日光をたっぷり浴びせるのがポイント。
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レモングラス

別名 | コウスイガヤ、レモンガヤ etc |
科名 | イネ科(オガルカヤ属) |
分類 | 多年草(地域によっては一年草) |
開花時期 | 8〜10月頃 ※日本では殆ど見ることができない。 |
耐性 | 耐寒性:なし 耐暑性:あり |
活用法 | お茶、料理、お風呂、 精油 etc |
特徴と魅力
ススキのように細長い葉が特徴のレモン系ハーブの一種です。柑橘系の爽やかな香りがあり、料理やお茶として世界中で親しまれています。特に東南アジアではポピュラーなハーブで、トムヤムクンやカレーの風味づけにも欠かせません。
おすすめの使い方
- ハーブティーとして:さっぱりとした味わいで、リフレッシュに最適。
- 料理に活用:東南アジア料理のスープやカレーの風味づけに。
- 天然の虫除けスプレーに:シトラール成分を活かして、手作りスプレーに利用可能。
- お風呂でリラックス:たくさん収穫できたら束ねて湯船に入れ、ショウブ湯のように楽しめる。
栽培のポイント
- 寒さに弱いため注意:冬越しが難しいため、鉢植えにして室内管理がおすすめ。
- 日当たりの良い場所で育てる:暑さに強く、しっかりと日光を浴びることで香りが強くなる。
- 乾燥に弱い:適度な水やりで、土の乾燥を防ぐのがポイント。
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レモンタイム

別名 | シトラスタイム etc |
科名 | シソ科(イブキジャコウソウ属) |
分類 | 多年草 |
開花時期 | 4〜6月頃 |
耐性 | 耐寒性:あり 耐暑性:あり |
活用法 | お茶、料理、 ポプリ etc |
特徴と魅力
レモンタイムは、柑橘系の爽やかな香りが特徴のタイムの一種で、一般的なスパイシーな香りのコモンタイムとは異なります。「レモンタイム」とは特定の品種名ではなく、「ゴールデンレモンタイム」「ドーンバレータイム」「シルバークインタイム」など、いくつかの品種の総称です。
タイムは、肉や魚の臭みを消すハーブとして料理に広く使われるほか、グランドカバーとしても人気があります。特に葉に美しい斑が入る「ゴールデンレモンタイム」は、観賞用としてもおすすめです。
おすすめの使い方
- 料理の香りづけに:肉や魚料理の臭み消しとして活用。
- ハーブティーに:爽やかなレモンの香りがリフレッシュに最適。
- ポプリとして:乾燥させると香りが長持ちし、サシェにも活用可能。
- 庭のグランドカバーに:密に茂るため、ガーデニングでも重宝。
栽培のポイント
- レモンタイムの多くは「立性」:上に伸びて育つため、形を整えながら剪定するとよい。
- 株分けや挿し木で増やせる:一株を大切に育てれば、種や苗を買わなくても増やせる。
- 日当たりと風通しの良い場所が適する:湿気が多い環境は苦手なため、水はけの良い土を選ぶのがポイント。
特に、葉に美しい斑が入る「ゴールデンレモンタイム」は、観賞用としてもおすすめ!
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レモンバジル

別名 | シトラスバジル |
科名 | シソ科(メボウキ属) |
分類 | 一年草 |
開花時期 | 7〜9月頃 |
耐性 | 耐寒性:なし 耐暑性:あり |
活用法 | 料理、 ポプリ、お風呂 etc |
特徴と魅力
レモンバジルは、一般的に親しまれている「スイートバジル」の芳醇な風味に、柑橘系の爽やかな香りをプラスしたハーブです。あっさりした料理との相性が抜群で、特に鶏肉料理や冷製パスタに加えると、清涼感のあるアクセントになります。
おすすめの使い方
- 料理に活用:鶏肉料理や冷製パスタに加えると、爽やかさがアップ!
- ハーブウォーターに:ミントのように水に浸けるだけで、フレッシュな香りを楽しめる。
- ドレッシングやソースの風味づけに:刻んで加えるだけで、爽やかさが引き立つ。
- 冷やしうどんのトッピングに(筆者おすすめ!):細かく刻んで薬味のように使うと、意外な美味しさに。
栽培のポイント
- 他のバジルと同じ方法で育てられる:初心者でも簡単に栽培可能。
- 寒さに弱いため、温暖な環境で育てるのがベスト。
- こまめに収穫することで、新芽がどんどん出てくる:葉を適度に摘み取ると長く楽しめる。
スイートバジルの育て方に準じますので、詳しくは下記のページをご参照ください。
レモン・キャットニップ

別名 | イヌハッカ(レモン) |
科名 | シソ科(イヌハッカ属) |
分類 | 多年草 |
開花時期 | 6〜8月頃 |
耐性 | 耐寒性:あり 耐暑性:あり |
活用法 | 料理、 ポプリ、お茶 etc |
特徴と魅力
レモン・キャットニップは、猫が大好きなハーブ「キャットニップ」の一種で、葉に爽やかなレモンの香りがあるのが特徴です。一般的なキャットニップと同様に、猫に高揚感を与える成分「ネペタラクトン」を含んでおり、庭に植えると猫が喜んで寄ってくることもあります。
一方で、人間にとってもハーブティーや料理の風味づけとして楽しめるハーブです。収穫した葉はお茶やスープ、サラダ、ドレッシングに活用でき、特にレモンの香りがほんのり漂うお茶は、就寝前のリラックスタイムにぴったりです。
おすすめの使い方
- ハーブティーとして:爽やかで飲みやすく、リラックスしたい夜におすすめ。
- 料理のアクセントに:スープやサラダ、ドレッシングの風味づけに最適。
- ポプリとして:乾燥させた葉を布袋に入れて、香りを楽しめる。
- 猫用おもちゃに:乾燥葉を布袋に詰めれば、手作りの猫用おもちゃに。
栽培のポイント
- 丈夫で育てやすい多年草:寒さや暑さに強く、初心者でも育てやすい。
- 乾燥気味の環境を好む:水はけの良い土で育てると元気に成長する。
- 猫を飼っているなら要注意:庭に植えると猫が集まり、葉をかじることもあるため、適度に管理を。
キャットニップの育て方に準じますので、詳しくは下記のページをご参照ください。

レモンユーカリ

別名 | ユーカリシトリオドラ etc |
科名 | フトモモ科(ユーカリ属) |
分類 | 常緑高木 |
開花時期 | 6〜8月頃 |
耐性 | 耐寒性:なし 耐暑性:あり |
活用法 | 庭木、 ポプリ、アロマetc |
特徴と魅力
レモンユーカリは、オーストラリア原産のユーカリの中でもレモンのような爽やかな香りを持つ品種です。香りを楽しむための観葉植物として人気があり、葉を乾燥させてポプリやアロマに活用できます。ただし、食用には適さないため、香りを楽しむ用途で使用しましょう。
原産地では何十メートルにもなる高木ですが、日本の気候ではそこまで大きくならず、鉢植えでも比較的コンパクトに育てることができます。
おすすめの使い方
- 観葉植物として:室内やベランダで香りを楽しめる。
- ポプリやアロマに:乾燥させた葉を使って、リラックス空間を演出。
- 防虫対策にも:レモンユーカリの香り成分には虫除け効果が期待できる。
栽培のポイント
- 寒さに弱いため、冬は室内管理がおすすめ:氷点下になる地域では鉢植えで育て、冬季は室内に移動する。
- 日当たりと風通しの良い場所で育てる:日光をたっぷり浴びることで、香りがより強くなる。
- 流通が少ないため、苗はネット購入が便利:園芸店やホームセンターでは取り扱いが少ないことが多い。
ユーカリを鉢植えで育てる方法は下記のページをご覧ください。
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レモンティーツリー

別名 | レプトスペルマム |
科名 | フトモモ科(レプトスペルマム属) |
分類 | 常緑低木 |
開花時期 | 6〜7月頃 |
耐性 | 耐寒性:なし 耐暑性:あり |
活用法 | 庭木、 ポプリ、アロマetc |
特徴と魅力
レモンティーツリーは、たくさんの種類があるティーツリーの中でも特に人気の高い品種のひとつです。メディカルティーツリーと並び、アロマ製品やコスメ系商品の原料として広く活用されています。
レモンとオレンジを混ぜたような爽やかな香りが特徴で、観葉植物として楽しむだけでなく、乾燥させてポプリにしたり、ハーブティーとして飲むこともできます。葉は細長く、寒くなると赤く色づくため、季節による変化も楽しめる植物です。
おすすめの使い方
- 観葉植物として:爽やかな香りを楽しみながら、インテリアグリーンにも。
- ポプリやアロマに:乾燥葉を使って、ナチュラルな香りを生活に取り入れる。
- ハーブティーとして:レモンのような香りとスッキリとした風味でリラックス効果が期待できる。
- 庭木として:暖かい地域なら地植えも可能。初夏に可愛い花を咲かせる。
栽培のポイント
- 寒さに弱いため、寒冷地では鉢植え管理が安心:冬は室内に移動すると良い。
- 日当たりと風通しの良い場所が適している:しっかり日光を浴びると、香りが強くなる。
- 季節による葉色の変化も魅力:冬に赤く色づく姿も美しいため、観賞用にもぴったり。
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レモンマートル

別名 | レモンセンテッド・マートル |
科名 | フトモモ科(バクホウシア属) |
分類 | 常緑低木 |
開花時期 | 6〜7月頃 |
耐性 | 耐寒性:なし 耐暑性:あり |
活用法 | お茶、料理、虫除け etc |
特徴と魅力
レモンマートルはオーストラリア原産のハーブで、古くから先住民アボリジニによって薬用や食用として利用されてきました。春から初夏にかけて白やクリーム色の美しい花を咲かせ、お庭や室内に甘く爽やかな香りを漂わせます。
特に、レモングラスにも含まれる「シトラール」という成分を豊富に含んでおり、その含有量は果実のレモンよりも格段に多いとされています。そのため、リフレッシュ効果の高いハーブティーや、料理の香りづけ、虫除けとしても幅広く活用できます。
おすすめの使い方
- ハーブティーとして:レモンのような爽やかな風味でリラックス&リフレッシュ。
- 料理の香りづけに:魚料理やスイーツのアクセントとして活用。
- 虫除けとして:シトラールの香り成分が虫を寄せ付けにくい効果を発揮。
- 観葉植物として室内で楽しむ:花が咲くと、部屋全体が素敵な香りに包まれる。
栽培のポイント
- 寒さに弱いため、冬は室内管理が安心:庭木として育てる場合は防寒対策をしっかりと。
- 日当たりの良い場所で育てる:しっかりと日光を浴びせると香りが強くなる。
- 日本では比較的コンパクトに育つ:原産地では20~30mほどの高さになるが、日本の気候ではそこまで大きくならない。
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レモンゼラニウム

別名 | センテッドゼラニウム(レモン) |
科名 | フクロソウ科(べラルゴニウム属) |
分類 | 多年草 |
開花時期 | 4〜7月頃 |
耐性 | 耐寒性:なし 耐暑性:あり |
活用法 | ポプリ、料理、お風呂 etc |
特徴と魅力
レモンゼラニウムは、香り豊かな葉と可愛らしい花が特徴のセンテッドゼラニウムの一種で、多くの園芸店でも取り扱われる人気のハーブです。
一般的なゼラニウムのフローラルな香りが苦手な方でも、レモンゼラニウムはレモンの爽やかな香りとローズの香りが程よく調和しているため、心地よく感じられることが多いです。主に観賞用として楽しまれますが、その香りを活かして料理や入浴にも利用できます。
おすすめの使い方
- ポプリとして:乾燥葉を使って、お部屋に爽やかな香りをプラス。
- 料理の香りづけに:お菓子の風味づけやハーブティーのアクセントに最適。
- お風呂でリラックス:葉を湯船に浮かべれば、心地よい香りが広がる。
- 観葉植物としても人気:葉の香りと美しい花を楽しめる。
栽培のポイント
- 寒さに弱いため、冬は室内管理が安心:鉢植え向きなので、窓際で冬越しさせるのがおすすめ。
- 日光不足は花つきを悪くする:日陰を避け、室内でも日当たりの良い場所で育てる。
- 水はけの良い土を好む:湿気が多いと根腐れしやすいため、乾燥気味に管理するのがポイント。
センテッドゼラニウムを育ててみたい方は下記のページも参考にしてください。
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最後に
冒頭でもお伝えした通り、ハーブにはどうしてもクセのあるイメージがあり、特に男性は苦手とする方が多い傾向にあります。
これからハーブを育ててみたいと思っている方や、自分はハーブが好きだけど周囲はあまり興味がなくて…、という方にお会いした時、まず私がおすすめするのは主にミント類とレモン系のハーブです。
ミント類は男性でも好む方が多く、レモン系のハーブは性別や年齢を問わずに「いい香り!」と感じる方が多いからです。
やはり植物を育てる上で、勿論「自分が楽しむ」ということが一番大切なモチベーションになりますが、育てたものを使って周囲の人を癒したり楽しませることができれば、達成感と喜びは何倍にも膨れあがるはずです。
今回ご紹介した「レモンバーム」や「レモンバーベナ」はハーブウォーターにしても楽しむことができます。下記のページで美味しいミント水の作り方をご紹介していますので、作ったミント水にレモンの風味を加えて楽しんでみてください!
