ハーブを室内で育てるデメリットと失敗しないためにやっておくべきこと

はじめに

読者の皆さんの中にはアパートやマンションで生活しながらハーブ栽培を楽しんでいる方も多いのではないかと思います。

多くのハーブは、畑や庭がなくても、鉢やプランターを使って室内で育てることができますが、なるべく自然環境に近づけるよう工夫したり手をかけてケアする必要があります。

そこで今回は、普段室内でハーブ栽培を楽しんでいる方、これから栽培を始めるという方のために、日常管理においての問題点とお手入れのポイントなどをお伝えしたいと思います。



室内栽培のデメリットとは?

まず最初に意識しておかなければいけないのは、室内栽培は、植物にとって自然な生育環境ではないということです。

植物の生育に必要とされる「光」「水」「温度」などの要素は、自然界で「太陽」「雨」「風」などによって補われています。

一方、室内での栽培では、それらの要素を時には人工的に補わなければなりません。

もし私たちがその作業を怠ると、植物にとっては居心地の悪い環境に早変わりしてしまいます。

室内で栽培することによって起こり得る問題には下記のようなものがあります。

▶︎日が当たらない(日照不足の問題)
▶︎風が当たらない(風通しの問題)
▶︎栽培適温ではない(生育温度の問題)
▶︎水分過多になりがち(水分の問題)

次の項ではそれぞれの問題点と具体的な改善策をみていきましょう。



問題と対応策

日照不足

光が当たらないということは、光合成によって栄養分を体内で生産して生きる植物にとって致命的な問題の一つです。

植物は十分な光を得られない時に、少しでも日光を求めて長く伸びようとする性質があり、その結果、徒長してします。

「徒長」とは、健康な状態に比べて茎や枝がひろょっと細長い状態になることで、主に日照不足や水のやり過ぎ、肥料分のアンバランスが原因で起きる弊害です。

予防と改善のアドバイス

▶︎ベランダがある家では、なるべく日の当たる場所を選んで日中は戸外に鉢を移動しましょう。
▶︎戸外に出せる場所がない場合は、なるべく窓際の日当たりの良い場所を選んで鉢を置きましょう。
▶︎徒長してしまった茎は切り戻して短くします。



風通し

風通しがないことで、葉や地面の水分が中々蒸発しない状態になります。

葉の水分が蒸発しないと根から吸い上げる水分量が必然的に少なくなり、吸い上げる水分量が少なくなるということは、土に蓄えている養分の吸い上げも少なくなるということです。

更に、土から吸い上げる水分が少なくなることで鉢内には古い水分が溜まったままになり根腐れや病気の原因となります。

一見すると「風」と「植物の生長」にはあまり関連性がないように思えますが、実は大事な要素の一つなのです。

予防と改善のアドバイス

▶︎日中の限られた時間だけでも、風のあたる戸外に鉢を移動しましょう。
▶︎移動する場所がない場合は、サーキュレーターなどを利用して風のある状態を人為的に作ってあげましょう。


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生育温度

室内栽培をされている方はその植物の生育に適した温度で生活しているでしょうか?

当然のことですが、きっと殆どの方は植物よりも住人の快適さを優先して室内の温度調節を行なっていることでしょう。

本来植物は、自然の中で外気温の変化を感じ取りながら、芽を出したり花をつけますので、人間優先の温度で過ごしていると必ずと言って弊害が出てしまいます。

一番顕著にその影響が出るのが夏場です。

暑い時期にクーラーを多用している部屋で栽培していると、植物は秋や冬がきたと勘違いしてしまい、急に花をつけ始めたり、葉を落とし始めたり、場合によっては枯れ始めてしまいます。

予防と改善のアドバイス

▶︎育てている植物の生育適温を予めしっかり把握しましょう。
▶︎エアコンの温度に注意を払い、植物にとって生育適温になっているかどうか随時確認した上で調節します。
▶︎人間の快適さと折り合いがつかず、どうしても共存が難しい場合は、思い切って戸外での栽培に切り替えたり、育てる品種を変更することも必要です。



水分

特に室内栽培の場合は水分コントロールが戸外での栽培に比べ少し難しくなります。

ハーブには、比較的乾燥気味の環境を好むものが多く「土の表面が乾いたらしっかりあげる」ということが水やりの基本となります

しかし、室内栽培の場合は戸外に比べて水の蒸発が少ない為、まだ土中に十分な水分があるのに気付かず水を与え続けた結果、水分過多になってしまうことがあります。

水分過多の状態が続くと根腐れや生育不良を引き起こしますので注意が必要です。

戸外のように水分の蒸発ペースが早く、毎日のルーティンのように水やりができる環境と違い、室内栽培の場合は水分がなかなか抜けにくいということを前提に水やりを行う必要があります。

予防と改善のアドバイス

▶︎水やりは必ず湿り気を確認してから行いましょう。(毎日決まったようにあげる必要はありません。)
▶︎土の表面だけで判断できない時は、割り箸や指を土に突き刺して湿り気を確認し、まだ土の内部が湿っていた場合には水やりを控えましょう。



最後に

今回は、室内栽培で起こりがちな問題や注意が必要なポイントについてお伝えしました。

植物の状態に何か異常を感じたら、まずはしっかりと観察した上で問題点を洗い出して対応しましょう。

今ひとつ原因がわからない場合は、「自然(戸外)との違いは何だろう?」というポイントでもう一度観察してみてください。

もし日当たり、風通し、温度、水分に関連することであれば、今回の記事が少しお役に立つかもしれません。


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ハーブについて栽培のコツ
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