甘くてトロピカルな香りがクセになる!【パイナップルセージ】とは?

はじめに

観賞用の品種や薬用成分のある品種、そしてバリエーション豊かな花や葉の色や形を楽しめるのがセージ類の魅力です。

今回は、そんな個性豊かな仲間たちをもつセージの中でも、筆者が虜になった超魅力的な「パイナップルセージ」の特徴や育て方についてご紹介したいと思います。

プランターや鉢でも育てられる丈夫なハーブですので、本記事を通してご興味を持たれた方は是非一度育ててみてください。



パイナップルセージについて

基本情報

パイナップルセージ

学名Salvia elegans Vahl
別名サルビア・エレガンス
原産メキシコ
科名シソ科サルビア属
分類多年草
大きさ1〜1.5m程度
開花時期9〜11月
※地域によって異なる。
耐性耐寒性:あり(普通)
耐暑性:あり
活用法お茶、料理、ポプリ etc

パイナップルセージの一番の特徴は、やはりなんといっても深紅の美しい花。

暑さが少し落ち着いた秋口から晩秋にかけて、長さ3〜4cm程度の細長い花穂をつけます。


葉には、パイナップルのような甘くてフルーティーな香りがあり、ハーブティーとして飲んだり、若葉を生のままサラダに混ぜて食べることができます。

細かく刻んだ葉を、パウンドケーキやショートブレッドの生地に練り込んで楽しむのもおすすめです。



品種

パイナップルセージには、明るく黄色い葉が特徴の品種「ゴールデンデリシャス」や、草丈が50cm程度の小型の改良種「ハニーメロン」など、いくつかの種類があります。

品種によって草丈や花の時期に若干の違いはありますが、基本的な育て方はどれも同じです。


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栽培方法

他のセージ類と同じように育てることができます。


植え付け

栽培環境としては、日当たりと風通し、水はけが良い場所を好みます。


種はほとんど流通しておらず、苗も一部の園芸店でしか取り扱っていませんので、購入する際にはネット通販を利用してみてください。

中でも、宿根草販売の老舗「おぎはら植物園」(長野県上田市)の苗は寒冷地で育てられた丈夫な苗で、はじめての冬越しも安心です。是非取り寄せてみてください。

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<苗の植え付け>
品種によって差はありますが、複数の株を植え付ける場合は45〜50cm程度の間隔をあけて植え付けます。

(小型種の「ハニーメロン」は30cm程度の間隔でも問題ありません)

鉢植えの場合は、苗より一回り大きな鉢を用意し、生長にあわせて徐々に大きな鉢に移植します。(非常によく根を張りますので、1〜2年を目安に植え替えが必要になります。)


土は市販の培養土(園芸用土)を利用するか、ご自身でブレンドするのであれば小〜中粒の赤玉土7腐葉土3の配合がおすすめです。



日常管理

◆水やり
地植えの場合は、根付いた後の水やりは必要ありません

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から余分な水が流れ出るくらいしっかりと与えてください。

他のセージ類と同じように乾燥気味の環境を好みますので、与え過ぎには十分注意しましょう。


◆剪定
春から初夏にかけて短めに剪定すると、秋にはしっかりと枝葉が増えて花つきも良くなります。

暑い時期を迎え株の内部が蒸れるくらいに葉が茂ってきたら、剪定して風通しをよくしてあげましょう。

また、伸びすぎてしまった枝は、花が終わってから春までの間に短く切り戻して、翌年の生長に備えましょう。

ハーブの剪定が初めてという方は、下記のページも参考になさってください。



◆肥料
生育期は2週間に1回を目安に液体肥料を与えると生育が衰えません。

また、花が終わった後はお礼肥、春先は芽出し肥として緩効性肥料を与えましょう。

肥料の基本については詳しく知りたい方は、下記のページも参考になさってください。



◆病害虫
風通しが悪い環境では、アブラムシハダニがつくことがあります。

また、高温多湿になるとカビが発生して、下葉から枯れていくこともありますので注意が必要です。

アブラムシやカビは通気をしっかり確保することで防ぐことができます。


ハーブ栽培における害虫対策について知りたい方は、下記のページも参考になさってください。


冬越し

花が終わり冬に入る前に、2節ほど残して切り戻しを行い株を休ませます。

−5℃くらいまでは寒さにも耐えますが、それ以上寒くなると枯れてしまう場合がありますので、寒冷地では鉢植えで室内管理、暖地では藁や寒冷紗などを利用して株元を養生してあげましょう。



最後に

今回は鮮やかな赤い花とクセになる甘い香りをもつ「パイナップルセージ」についてご紹介いたしました。

セージの中でも見た目と香りの両面においてインパクトのある品種ですので、来客時にはついつい自慢したくなるハーブです!

特に食用や飲用にしなくとも、観賞用として十分楽しむことができますので、是非皆さんのご自宅でも鉢植えやお庭の植栽として楽しんで頂ければと思います。


同じようにパイナップル系の香りが特徴のミントも存在します。ご興味ある方は下記のページもあわせてご覧ください。


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ハーブについて品種と特徴
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