【チェリーセージ】ってどんなハーブ? 特徴や品種、育て方について

はじめに

ハーブの楽しみ方は実に様々。育てている方は、収穫してお茶にしたり、料理の材料として香りや風味を実際に楽しんでいる方が多いかと思います。

生活の様々な場面において、古くから食用や薬用として用いられてきたハーブですが、現在では観賞用に開発された園芸品種もたくさん流通しています。

色とりどりの花を楽しめる園芸品種のハーブは、お庭のデザインをする時にも非常に役立ちます。

今回ご紹介するチェリーセージもそんなハーブの一つ。

背丈を活かした花壇の背景づくりや、カラーバリエーションを活かして庭全体の色彩バランスを整える役割も果たしてくれます。

筆者も個人的に好きな花の一つですので、本記事を通してその魅力に触れていただけたらと思います。



チェリーセージについて

基本情報

別名サルビア・ミクロフィリア
サルビア・グレッギー
サルビア・ヤメンシス
原産アメリカ南部、メキシコ
科名シソ科(アキギリ属)
分類多年草(常緑低木)
大きさ40〜130cm程度
耐性耐寒性:あり
耐暑性:あり
活用法主に鑑賞用、切り花、ポプリ etc

『チェリーセージ』という呼び名は、特定の品種を示しているわけではなく「サルビア・ミクロフィラ」「サルビア・グレッギー」「サルビア・ヤメンシス」の総称です。



サルビア ミクロフィラ

日本ではこの「サルビア・ミクロフィラ」を指してチェリーセージと呼ぶことが多く、ホームセンターなどで見かけるのもほとんどがこの種類です。


サルビア グレッギー

和名は「アキノベニバナサルビア」といい、その名の通り赤い花をつけますが、品種によっては青や白など様々な色の花を咲かせます。

ミクロフィラと見分けるには花弁内側に突起があるかないかを確認します。突起がないのがグレッギーの特徴です。


サルビア ヤメンシス

上記のミクロフィラとグレッギーの交配種です。

個体差が大きく、ミクロフィラ寄りの外見をしているものとグレッギー寄りの外見をしているものがあります。

このように、細かい品種に分けることができますが、正直なところ、パッと見た感じでは中々区別がつかないと思います。

花色やちょっとした形の違いがあ流ものの、どの品種も毎年株が大きくなっていく丈夫な多年草で、フルーティーな甘い香りが特徴です。



活用法

基本的に観賞用にされることがほとんどで、一般的に食用や飲用で使われることはありません。

エディブルフラワーやハーブティーとして用いることをおすすめしているサイトも見かけますが、食用のセージと同じように使うのはオススメできません。

葉は甘い香りがしますし、名前に「セージ」と付いているので食べたり飲んだりするのかな。。と思われがちですが、エディブルフラワーやハーブティーとして活用できるハーブは他にもありますので、チェリーセージはあくまで観賞用として楽しんで頂ければと思います。



花色について

前述の通り「チェリーセージ」はいくつかの品種の総称ですが、交配園芸種として次々と様々な品種が生まれています

バイオレット

マーブル

グレープ

オーキッド

シグナルレッド

アイシングシュガー

他にも白系や黄色系のものなど非常に多くの種類があります。たくさんの花色が楽しめるのもチェリーセージの大きな魅力です。


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最もポピュラーな品種

色々な品種がある中でも、特に人気の品種は、やはり「ホットリップス」ではないかと思います。

筆者が以前働いていたハーブ専門店でもダントツで売上No.1でした。

ホットリップスの一番の特徴といえば、赤と白の可愛らしいツートンカラー。

しかも気温の変化で赤の割合と白の割合が変わるという面白い性質があります。

赤と白のバランス変化によって印象も変わり、その年の気候を色合いを通じて感じ取れるというのもこのホットリップスならではの魅力と言えます。

温度環境で色合いが変わるって面白いですよね〜。
温度が高い時期は赤い部分が多く、気温が低くなるにつれて白い部分が多くなります。

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チェリーセージを育ててみよう!

チェリーセージはお庭作りにおいて、色合いのアクセント付けとして、または高さを活かした立体的なお庭作りにも役立ちます。

春から秋にかけて長い期間花が楽しむことができ、寒さにも強く、さほど病害虫の心配もありませんので初めての方でも安心して育てることができます。


栽培環境、水やり、肥料について

植え付ける場所は、日当たり良好で風通しの良い環境を選びましょう。

ある程度日照不足でも育ちますが、少し花付きが悪くなる傾向があります。

たっぷりと陽を当ててあげることでたくさんの花を楽しむことができますので、できれば日当たりの良い場所に植え付けてください。

何年か経つと大株になってくるため、何種類かまとめて植えるのであれば少なくとも50センチ以上の間隔を空けましょう。

地植えの場合、水やりは植え付けの時と根付くまでの期間だけで結構です。

水のあげ過ぎは根腐れの原因となりますのでご注意ください。


よほど痩せた土地でない限り、ほとんど肥料は要りませんが、植え付け前の元肥や開花後のお礼肥を施してあげることで丈夫に育ち花付きも良くなります。

肥料の基本については下記のページをご参照ください。



切り戻して良い状態を保つ

切り戻しは、剪定の一種で、花が少なくなってきたり全体の形が乱れ始めた時に、伸びすぎた枝や茎を切って株を健康な状態に戻してあげる作業です。

チェーリーセージのように春から秋まで長期間咲く植物は、季節の経過とともに徐々に元気がなくなり、花の数も減ってきます。

しかし、切り戻しを行うことによって全体に養分が行き渡らせることができ、健康な新芽が出てくるようになります。

切り戻しは、基本的に気温が安定している秋と春に行います。

暑すぎたり寒すぎたりすると株を逆に弱らせてしますので気をつけましょう。

チェリーセージは大きくなると1メートルを超える背丈になります。そして、年々大株になっていくため、長期間手入れをしないと株姿が乱れることがあります。

最低でも年2回くらいは切り戻しを行い、美しい姿を保ってあげましょう。


ハーブの剪定については下記のページも参考になさってください。


【切り戻しする位置】
基本的に、切り戻しは不要な枝を1/3くらいの所で切るのですが、状態を確認せず適当に切ってしまうと逆に形を乱すことにもつながりますのでご注意ください。

もし、枝の途中で切る場合は新芽のすぐ上から切ります。

枝をよく見てみると途中から小さな芽が出ているのがわかるはずですので、その新芽はしっかり残して徐々に枝数を増やしていきましょう。



最後に

今回はチェリーセージの特徴や育て方について解説いたしました。

人気の高い「ホットリップス」は入手しやすく、色が変化するという面白い性質をもっていますので、是非今日からでもお庭の植栽に取り入れてみてください。

赤と白に染まった花はお庭で揺らぐ姿はドレスを着た天使のようです!


ハーブには花を楽しみながらお茶やエディブルフラワーとしても使える品種がたくさんあります。

ご興味ある方は下記のページもあわせてご覧ください。


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ハーブについて品種と特徴
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