はじめに

バターの濃厚なコクに、フレッシュなハーブの香りが加わることで、料理が一気に本格的な味わいに変わる「ハーブバター」。パンに塗るだけでなく、パスタやグリル野菜の仕上げ、そしてジューシーなステーキに添えれば、ワンランク上の美味しさを楽しめます。
今回は、ハーブ屋さん直伝の「ステーキにぴったりなハーブバター」の作り方をご紹介。自宅で簡単に作れて、料理のアクセントとして大活躍するレシピをぜひ試してみてください!

ハーブバターにおすすめのハーブ

- ローズマリー:力強い香りが特徴で、肉料理やじゃがいもと抜群の相性。ステーキに添えると風味が引き立ちます。
- タイム:さわやかでほんのりスパイシーな香りがバターに深みをプラス。焼いたお肉や魚にもよく合います。
- オレガノ:ほのかにスパイシーな風味がアクセントになり、パンやグリル料理と相性抜群。
- バジル:甘くさわやかな香りが特徴で、シンプルなバターに華やかさを加えます。
- パセリ:クセが少なく、どんな料理にもなじむ万能ハーブ。初心者でも扱いやすく、彩りもプラスできます。

パセリには「モスカールドパセリ」と「イタリアンパセリ」の2種類があります。風味をしっかり楽しみたいならモスカールド、他の食材の味を引き立てたいならイタリアンパセリがおすすめです。
乾燥ハーブ vs. 生ハーブ:どちらを使うべき?

ハーブバターを作る際、乾燥ハーブと生ハーブのどちらを使うべきか迷うこともあるかもしれません。それぞれの特徴を知ることで、用途や好みに合った選び方ができます。
生ハーブの特徴
✔ フレッシュな香りと鮮やかな色合いが魅力
✔ 柔らかい葉のハーブ(バジル、パセリ、チャイブなど)に適している
✔ バターとのなじみがよく、香りが自然に広がる
✔ 賞味期限が短いため、早めに使い切る必要がある
おすすめの使い方:
・すぐに食べる(作りたてのフレッシュ感を楽しむ場合)
・バゲットや魚料理、野菜料理に合わせる
乾燥ハーブの特徴
✔ 香りが凝縮されており、少量でも風味がしっかり感じられる
✔ 保存が効くので、必要なときにすぐ使える
✔ 加熱する料理(ステーキやグリル料理)との相性が良い
✔ ハードな葉のハーブ(ローズマリー、タイム、オレガノなど)に適している
おすすめの使い方:
・作り置きする(冷蔵・冷凍保存向き)
・ステーキやロースト料理など、しっかりとした風味を加えたいとき
結論:目的に応じて使い分けるのがベスト!
✔ フレッシュな香りを楽しみたいなら「生ハーブ」
✔ しっかりした風味と保存性を重視するなら「乾燥ハーブ」
また、生ハーブを使いたいけれど長持ちさせたい場合は、刻んだハーブをバターと混ぜたあと冷凍保存するのもおすすめです。用途に合わせて、最適なハーブを選んでみてくださいね!

ハーブバターの作り方

それでは、ここからハーブバターの作り方をご紹介します。
乾燥ハーブでも生のハーブでも、基本的な作り方はほぼ同じです。
違いは、乾燥ハーブはそのまま使えるのに対し、生のハーブは細かく刻んで混ぜる点だけです。
今回は、乾燥ハーブを使った作り方をご紹介します。
<材料(作りやすい分量)>
- 無塩バター(室温に戻す):100g
- 乾燥ハーブ(お好みのブレンド):大さじ1
- にんにく:1片(すりおろし)
- 塩:小さじ1/2
- 黒こしょう:少々
<作り方>
- 室温に戻したバターをボウルに入れ、滑らかになるまで混ぜる。
- 乾燥ハーブ、すりおろしたにんにく、塩、黒こしょうを加え、均一になるまでよく混ぜる。
- ラップにのせ、棒状に整えて包み、冷蔵庫で1時間以上冷やす。
- 使用時は、適量を切り分けて料理にのせる。
下記の記事ではハーブを調理するときに便利なアイテムを紹介しています。あわせてご覧ください。

ハーブバターの活用方法

- パンに塗る:トーストしたバゲットに塗ると風味豊かに。
- パスタに絡める:熱々のパスタに和えるだけで簡単アレンジ。
- グリル野菜の仕上げに:焼いた野菜にのせると、香ばしさがアップ。
- ステーキのトッピングに:焼きたてのステーキにのせるとリッチな味わいに。

ハーブバターの保存方法

ハーブバターは作り置きしておけば、さまざまな料理に活用できる万能アイテムです。頻繁に使う方は、多めに仕込んで適切に保存しておくと、必要なときにすぐに使えて便利です。
冷蔵保存(短期間の保存におすすめ)
保存期間:1週間程度
・作ったハーブバターを密閉容器やラップで包み、冷蔵庫で保存します。
・使用時は必要な分だけカットして使うと便利です。
冷凍保存(長期間の保存におすすめ)
保存期間:1ヶ月~3ヶ月
・ラップで包んだ後、棒状に成形して冷凍すると、使う分だけカットしやすくなります。
・製氷皿に小分けして冷凍すると、一回分ずつ取り出しやすく便利です。
保存時のポイント
✔ 空気に触れないようにラップや密閉容器でしっかり包む
✔ 使う分だけ取り出せるように工夫する(棒状やキューブ状に分ける)
✔ 冷凍する場合は、ジッパーバッグに入れて酸化や乾燥を防ぐ
作りたてのフレッシュな風味も魅力ですが、冷蔵・冷凍保存を上手に活用すれば、いつでも手軽に楽しめます。ぜひ、自分に合った保存方法を試してみてください!
最後に
今回は、家庭でも簡単に作れて日々の料理に気軽に取り入れられるハーブバターの作り方をご紹介しました。筆者が苗屋を営んでいた際に、お客様にお伝えして喜ばれていたレシピなので、ぜひご家庭でも試してみてください!
また、今回ご紹介したハーブは、どれも家庭で育てやすいものばかり。新鮮なハーブを使えば、さらに香り豊かなハーブバターを楽しめます。興味のある方は、ぜひ下記の記事を参考に、ハーブの栽培にもチャレンジしてみてくださいね!
