はじめに
セージといえば、観賞用から薬効のある種類まで、シソ科サルビア属(アキギリ属)の中でも多彩な品種を誇るハーブです。その香りや見た目のバリエーションの豊かさから、ガーデニングや料理で幅広く活用されています。
ローズマリーやタイムと並んでハーブの代表格とされるセージの中でも、特に親しまれているのが「コモンセージ」。肉や魚料理の臭み消し、ハーブティー、さらにはリラックス効果まで、さまざまな用途で私たちの生活に彩りを添えてくれます。
今回ご紹介するのは、コモンセージの中でもひときわ目を引く園芸品種「ゴールデンセージ」。鮮やかな葉色が特徴で、観賞用としても楽しめるイチオシのハーブです。本記事では、その魅力的な特徴や育て方、家庭での活用方法を詳しく解説します。ぜひ、ご家庭の庭やプランターで育ててみてください!

ゴールデンセージについて
基本情報

ゴールデンセージ
学名 | Salvia officinalis L. ‘Icterina’ |
別名 | ゴールデンバリエガテッドセージ |
原産 | 地中海沿岸地域、ヨーロッパ |
科名 | シソ科サルビア属 |
分類 | 多年草 |
大きさ | 20〜40cm程度 |
開花時期 | 5〜7月頃 ※地域によって異なる。 |
耐性 | 耐寒性:あり 耐暑性:あり |
活用法 | ハーブティー、料理、観賞 etc |
特徴
ゴールデンセージの最大の魅力は、鮮やかな黄色で縁取られた斑入りの葉です。苗が若い時期には黄緑色の縁取りをしていますが、成長とともにその色が徐々に鮮やかな黄色へと変化し、視覚的な楽しみを与えてくれます。

この葉の変化は、植物好きにとって日々の成長を見守る喜びを感じられるポイントです。また、コモンセージよりもコンパクトな株に成長し、太陽の光を浴びると金色に輝く美しい葉を見せてくれます。

庭の縁取りや前景に植えると、その鮮やかな葉が庭全体を引き立てるアクセントに。また、他のハーブと寄せ植えすることで、彩り豊かでおしゃれなガーデンデザインを楽しむことができます。

活用方法
ゴールデンセージは庭に植えて楽しむだけでなく、以下のような用途でも活用できます。
ハーブティー

ゴールデンセージの香りは、コモンセージよりもまろやかで優しい印象です。そのままシングルハーブティーにしても良いですが、ミントやレモン系ハーブ(レモングラス、レモンバームなど)とブレンドすることで、爽やかで飲みやすい味わいに仕上がります。
セージには消化を助ける作用があり、胸焼けや胃の不快感を和らげる効果が期待できます。特に、会食が続いたときや、季節の変わり目で体調を崩しやすい時におすすめです。一杯のハーブティーが胃腸の働きを整え、心身をリフレッシュさせてくれます。
うがい薬

抗菌作用があり、昔から喉の不調や口内ケアに用いられてきました。ハーブティーを冷ましたものをうがい薬として使用すると、口内炎や喉のイガイガ感を和らげることがあります。
特に、風邪の引き始めや乾燥する季節におすすめです。自然由来のうがい薬で、日常的なケアに取り入れてみてはいかがでしょうか?
料理

コモンセージと同様に料理の風味付けに最適なハーブです。肉料理や魚料理の臭みを抑える効果があり、焼き料理やローストの香り付けとして使えば、料理全体の風味がぐっと引き立ちます。また、クリームソースとの相性が抜群で、ソースに加えるだけで深みのあるコクがプラスされます。
さらに、以下のアレンジもおすすめです。

- ハーブバター:細かく刻んだゴールデンセージをバターに練り込み、ステーキやグリル野菜の仕上げに。
- ハーブビネガー:ビネガーに漬け込み、ドレッシングやピクルス液として活用すれば、爽やかな風味が楽しめます。
シンプルな料理にプラスするだけで、ワンランク上の味わいを楽しむことができますよ!

入浴剤

ゴールデンセージは、成長すると毎年たくさん収穫できるため、余ったときには入浴剤として活用するのもおすすめです。そのスッキリとした香りがリラックス効果をもたらし、風邪気味のときや湿気が多い夏場には特に効果的です。
使い方は下記の通りです。
①収穫 → 茎ごとバサミで刈り取ります。
②束ねる → お好みの量で揃えて輪ゴムで縛ります。
③洗浄 → 土や埃を水で軽く洗い流します。
④浴槽に投入 → お湯を張る前から浴槽に入れておきます。
⑤浴槽にお湯を張って完成です。
・香りの強さや浴槽の大きさに合わせて、使用する量を調整してください。
・葉が散らかるのを防ぐため、布袋やネットに入れて使用すると掃除が楽になります。

ゴールデンセージの育て方
ここからは、初心者でも安心して始められる「苗からの育て方」を詳しくご紹介します。
苗の入手方法
ゴールデンセージは、種の流通がほとんどないため、苗から育てるのが一般的です。ただし、苗も一部の園芸店でしか取り扱いがないため、ネット通販の利用をおすすめします。
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土の準備

土は市販の培養土を使用しても良いですし、ご自身でブレンドするのであれば小〜中粒の赤玉土7と腐葉土3の配合がおすすめです。

栽培環境
日当たり:日当たりの良い場所を選びましょう。特に半日以上日が当たる場所が理想です。
風通し:空気の流れが良い環境にすることで、病気や害虫の発生を防ぎます。
水はけ:乾燥気味の環境を好むため、水はけの良い土壌を用意し、水の与えすぎに注意しましょう。

植え付け
地植えの場合
- 株間を20cm程度あけて植えることで、十分なスペースと通気性を確保します。
- 水やりは控えめにし、乾燥気味をキープするのがポイントです。
鉢植えの場合
鉢植えの場合
- 鉢底に鉢底石を敷き、水はけを良くします。
- 苗より一回り大きな鉢を選び、徐々に大きな鉢に植え替えていきましょう。
下記の記事も是非参考にして下さい。

日常管理
水やり
地植えの場合
一度根付いてしまえば、基本的に水やりの必要はありません。自然の雨水で十分に育ちます。
鉢植えの場合
土の表面が乾いたら、鉢底から水がしっかり流れ出るまでたっぷりと水を与えましょう。ただし、常に土が湿った状態だと根腐れの原因になるため、水やりのタイミングには注意してください。
剪定
暑い時期になると株の内部が蒸れやすくなるため、密集している葉や茂りすぎた部分を適切に剪定して風通しを確保しましょう。生長に伴い、伸びすぎた茎を切り戻すと新しい芽が出やすくなり、株姿が整います。定期的な剪定が美しい見た目を保つポイントです。
ハーブの剪定についてさらに詳しく知りたい方は下記のページもご覧ください。
肥料
基本的に肥料はほとんど必要ありませんが、生育が悪いと感じた場合は、2週間に1度のペースで液体肥料を与えて様子を見ましょう。
肥料の基本については詳しく知りたい方は、下記のページも参考になさってください。

病害虫対策
アブラムシ:苗が若い頃はアブラムシが発生しやすいので、こまめにチェックしましょう。
カビの発生:高温多湿で風通しが悪いとカビが発生し、下葉から枯れていくことがあります。
通気性をしっかり保つことが重要です。特に室内やベランダ栽培の場合は、定期的に風を通すよう心がけましょう。
ハーブ栽培における害虫対策について知りたい方は、下記のページも参考になさってください。
収穫
茎葉が茂っている間であればいつでも収穫が可能です。収穫のタイミングを工夫することで、より香り豊かなハーブを楽しむことができます。
若葉の収穫
- 料理に使う場合は、柔らかく香りの良い若葉を順次摘み取りましょう。
- 開花前の若葉が特に香りが強く、料理やハーブティーに最適です。
花芽が出たときの収穫
- 花を咲かせると茎葉が固くなり、香りが弱くなりがちです。そのため、花芽を見つけたら早めに刈り取るのがポイントです。
- 花芽を摘むことで、新しい葉が育つのを促し、長く収穫を楽しむことができます。
適切な収穫タイミングを逃さず、料理やお茶、入浴剤など、さまざまな用途でフレッシュなゴールデンセージを楽しんでください!
最後に
今回は、多彩なセージの品種の中でも、黄金の斑入りが美しい「ゴールデンセージ」の育て方や活用方法をご紹介しました。
ゴールデンセージは、一般的なセージ以上に観賞価値が高く、群生させて育てると庭全体に彩りを与え、見応えのある風景を演出してくれます。ガーデンの縁取りや前景に植える素材として、ぜひ取り入れてみてください。
また、寄せ植えの素材としても映えるため、お庭がない方でも鉢植えで楽しむことができます。ミントやレモンバームなどのハーブや草花と組み合わせて、自分だけのオリジナルな寄せ植えを作るのもおすすめです!
ゴールデンセージのように、観賞価値や実用性を兼ね備えた特徴的なハーブはまだまだたくさんあります。さらに興味がある方は、ぜひ下記の記事も参考にして、ハーブガーデンを楽しんでください!
