【ホワイトラベンダー】お庭の模様替えにピッタリな白花品種8選!!

はじめに

ガーデンを彩る定番ハーブとしてお馴染みのラベンダーは、香りでリラックス効果与えてくれると同時に、その美しさと可愛らしさで私たちの目を楽しませてくれる存在です。

北海道の富良野を筆頭として、日本全国にはラベンダーを目玉としたガーデンがたくさんあります。

観光などでラベンダー園を訪れたことがある方もいらっしゃると思いますが、一面に群生したその光景はまるで「紫の絨毯」のようです。

系統や品種の違いを利用して開花の時期を少しずつずらしたり、濃い色から薄い色のグラデーションなるようにデザインされていたり、観賞園ごとに様々な工夫がされています。



皆さんは、そんなラベンダーに白い品種があるのをご存知でしょうか?

「ラベンダーといえば紫でしょ!」と言われてしまいそうですが、白いラベンダーには紫色の定番品種にはない可憐さと繊細さがあり、お庭の雰囲気作りにもぴったりです。

もちろん、一般的なラベンダーと同様に手間もかからず、ちょっとお庭の雰囲気を変えてみたいとお考えの方には超おすすめです。

本記事では、白いラベンダーをおすすめする理由、そして、特におすすめの8品種をご紹介したいと思います。

是非参考にしていただきお庭の植栽や観賞用の鉢植えとして楽しんでいただければと思います。



おすすめポイント

① 庭のコントラスト作りに最適

▶︎一般的なラベンダーは紫の色彩インパクトが魅力の一つですが、白花の品種は控えめな印象で、庭づくりでは脇役に徹するタイプです。

従って、ラベンダーそのものを楽しみつつ他の草花もしっかりと演出できるという点が一番の強みです。

紫の品種と一緒に植えて、ツートンカラーのラベンダー園にすればどちらの個性も映えて華やかな印象になります。


② 珍しいので人目を引く

▶︎バラエティー豊かなラベンダーの種類の中でも、白花品種はごくわずかであるため、あまり見たことがないという方が多く、庭に一株咲いているだけでも人目を引きます。

世間一般では「ラベンダー = 紫」と認識されていることが多いので、初めて見た殆どの方に新鮮な印象を与えてくれます。

紫色の品種がたくさん咲いている中に一株だけ白い品種を混植すると、更に際立った印象になります!


③ 育て方は通常通りでOK

▶︎元々ある系統(ラバンディン系やスパイカ系、ストエカス系など)の交配種なので、見た目こそ一般的なラベンダーとは違うものの、育て方などは普通のラベンダーと同じです。

ラベンダーという植物自体が元々育てやすく管理しやすい植物なので、神経質になることなく初心者でも安心して育てることができます。



おすすめの品種 8選

『ホワイトラベンダー』とは白いラベンダーの総称ですので、実際にはそれぞれに品種名が付いています。

ここでは国内でも入手できる品種に絞ってご紹介させていただきます。

ホームセンターや園芸店でも取り扱っているところが少ないので、お近くで探しても見つからないという方はネットでお取り寄せしてみてください。



ストエカス アルバ

系統ストエカス系
開花時期4月〜6月頃
草丈50〜60cm程度
耐性耐寒性:あり
耐暑性:あまりない

【その他の特徴】
・淡い灰緑色の葉
・ウサギの耳、リボンのような形


イングリッシュ アルバ

系統スパイカ系
開花時期6月〜7月頃
草丈70〜80cm程度
耐性耐寒性:あり
耐暑性:あまりない

【その他の特徴】
・花穂が比較的長い
・開花が進むと少し藤色っぽくなることも。



ブルーマウンテンホワイト

系統スパイカ系
開花時期6月〜7月頃
草丈60〜80cm程度
耐性耐寒性:あり
耐暑性:あり

【その他の特徴】
甘く優しい香り


エーデルワイス

系統ラバンディン系
開花時期6月〜7月頃
草丈60〜70cm程度
耐性耐寒性:あり
耐暑性:あり

【その他の特徴】
・花穂は長め
・他と比べ遅咲きの品種



ロングホワイト

系統ラバンディン系
開花時期6月〜7月頃
草丈70〜80cm程度
耐性耐寒性:あり
耐暑性:あり

【その他の特徴】
・香りは強め
・精油分が多めの品種


ピュアハーモニー

系統デンタータ系
開花時期4月〜10月頃
※通年で咲く場合もある
草丈70〜90cm程度
耐性耐寒性:あり
耐暑性:あり

【その他の特徴】
・一般的な品種より草丈が高い
・葉は鋸葉状でギザギザしている



ピュアホワイト

系統ストエカス系
開花時期4月〜6月頃
草丈20〜30cm程度
耐性耐寒性:あまりない
耐暑性:あり

【その他の特徴】
・草丈が低くコンパクト
・苞葉は白く、花は薄ピンクに近い


わたぼうし

系統ストエカス系
開花時期4月〜6月頃
草丈30〜40cm程度
耐性耐寒性:あり
耐暑性:あり

【その他の特徴】
・苞葉の部分だけが白い品種
・草丈が低くてコンパクト


※開花時期は地域や当年の気温によって前後しますので、あくまで目安としてください。
※耐寒性や耐暑性があっても、地域によっては育ちにくい場合もあります。



ホワイトラベンダーを育ててみよう!

基本的には通常の紫種と同じように育てられます。

初めてラベンダーを育てるという方は本項をご参照ください。

国内では流通量が非常に少なく、残念ながらタネの入手は困難ですので苗から育てていきましょう。


植え付け

生育環境としては、日当たりと風通し、水はけの良い場所を好みます。

ラベンダーは耐暑性がある品種であっても蒸れには弱く、根腐れして枯れてしまうこともありますので、ジメジメした環境や水はけの悪い場所は回避しましょう。

鉢植えにして、長雨の時期は軒下やベランダに移動するのも有効な手段です。


市販品であれば、元肥入りの園芸用土(培養土)やハーブの土で問題ありません。

ラベンダーは弱アルカリ性の土を好みますので、ご自身でブレンドするのであれば小粒の赤玉土7に対して腐葉土3に苦土石灰を少量加え、アルカリ性に傾けましょう。


高評価のおすすめのラベンダー用土↓↓



日常管理

◆水やり
地植えの場合、根付いてからは水やりの必要がありません。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

ただし、梅雨の時期や蒸し暑い夏は過湿が原因で弱ってしまうことがありますので、水やりの頻度は極力少なめにしましょう。

ハーブ全般における水やりのコツは下記のページでも解説しておりますので、よろしければご参照ください。


◆肥料
園芸用土(培養土)を使う場合、元肥は要りません。

ラベンダーは肥料分の少ない土地でも育ちますので、追肥も少なくて構いません。開花期を過ぎた時期にお礼肥(※)をあげる程度で十分です。

※お礼肥
=消耗した株を回復させるために開花期を過ぎた頃や果実の収穫後に与えます。

今まで肥料を一度も使ったことがないという方は、下記のページをご参照ください。


◆剪定(切り戻し)
生長に従って茎葉が密集したり枝が暴れてきますので、株姿を整え、風通しを確保し花つきを良くするために剪定を行います。(特に植え付けした翌年以降。)

ラベンダーの剪定は基本的に涼しい時期に行います。

開花し始めの頃に軽めの剪定、晩秋に強剪定を行いましょう。


◆病害虫
風通しが悪い時に花や茎にアブラムシやハダニがつくことがあります。見つけ次第早めに除去しましょう。

害虫の予防と駆除に関しては下記のページを参考になさってください。



ホワイトラベンダーが観れるスポット

ホワイトラベンダーを観賞できる場所としては、秋田県仙北郡美郷町にある「美郷町ラベンダー園」がオススメです。

2ヘクタールほどの敷地内には約2万株のラベンダーがあり、その中に、2013年に美郷町オリジナル品種として登録された美郷雪花(みさとせっか)と呼ばれる白花種も栽培されています。

雄大な奥羽山脈を背景に、白と紫が織りなす美しいコントラストのラベンダー園は一見の価値ありです!

開園時期は期間限定(毎年6〜7月頃)となりますので、是非行ってみたいという方は、事前に美郷町観光協会(TEL: 0187-84-4909)まで詳細をお問い合わせください。美郷町へのアクセスはこちらから




最後に

今回はラベンダーの中でも白い花を咲かせる品種についてご紹介いたしました。

紫のラベンダーとは一味違った趣のある白花種。

系統によって形も印象も様々ですので、他の植栽とのバランスを考慮しながら、是非ガーデンデザインの参考にしていただければ幸いです。


ラベンダー栽培がはじめてという方は、(紫品種ですが)暑さにも寒さにも強く、初心者でも育てやすいラバンディン系「グロッソ」からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ご興味ある方は、下記ページをあわせてご覧くださいませ。


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ハーブについて品種と特徴
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